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村と幼女の幸せ計画  作者: 天狐
幸せ第3章
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8、遺伝は関係ない

「リックー、おけ こわれちゃた。なおして ほしいです。」


毎日の顔洗いに使っている、お子様用の小さな桶に付いている取っ手の部分が今朝壊れてしまったのだ。


そのお陰で顔は洗えなかったが、床を盛大に洗う(掃除する)羽目になった。


手に持った桶を恨みを込めて見つめ、どうしてくれようか考えていたが、素直にリックの元へと来たのである。


「いいよー!すぐ直すから待ってて!」


爽やかな笑顔で快く引き受けてくれたリックは、養父と一緒に早速修理し始めた。



リックを迎え入れた家は、何とカリーさんの家だった。

カリーさんとその妻メイさんの間には、死別した息子さんがいたそうだ。

リックを迎え入れる際、その息子さんの弟としてリックを育てると宣言したらしい。


その真意は"決して死別した息子の代わりにはしない。"との事。


物作りが得意なカリーさんを手先が器用なリックが手伝い、村の生活に必要な家具から堆肥&汚水処理機の整備までこなしている。


リックは始め何となく戸惑い居心地悪く感じていたらしいが、カリーさんとメイさんの嘘偽りのない言葉や愛情表現で日に日に心を開いていったそうだ。


そして今では


「お父さんだけど師匠でもあって、かっこいい!」


家族大好きっ子になった。


そしてこの言葉に感動したカリーさんは、豪快な男泣きを披露した。



熱い漢である。



「お父さん、こう言うのあったら面白いかも!」


「おー!それは良いな!よし、リック一緒に作ってみるか!!」


「「おー!!」」



熱い親子である。



そして、そのやり取りを微笑みながら見守っているメイさん。

その頬には、滝のように涙が溢れ出ていた。



熱い家族である•••。



そんな熱い家族と過ごし、両親から発する熱が完全に伝染した頃

ここを教えてくれた人にお礼を言いたい•••

と、言葉を漏らしたリック。


「どのひとか おぼえてるの?」


「もちろんだよ!たまにきてくれる人だったもん!」


叶えてあげたいが、たくさんいるであろう行商人の中から探すのは、至難の技なのではないだろうか。




そんなある日


「ごめんくださーい!ラズラ商会ですー」


行商人が買い付けに来たのを、いつもの4人で何となしに見ていた。


「あっ!あの人だよ!!」


"この村の事を伝えてくれた人が来ている"と3人が興奮気味に教えてくれた。

その3人が指し示す方を見たら、行商人の乗る馬車の御者の人だった。

閲覧いただき、ありがとうございます。

誤字・脱字等ありましたら都度訂正していきます。

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