5、理想と現実
楽しい誕生日を過ごし、また一歩立派な淑女になった私は一味違う。
すらりと伸びた手足にスレンダーな体で椅子に腰掛け、カップを傾け優雅なお茶タイム。バタっ
お茶の匂いを楽しむ贅沢な時間。
気分はカフェでお茶する貴婦人だ。バタ…バタっ
「ルン 落ち着いて飲みなさい。」
「まぁ、ふふふっ ルンちゃんお口の回り白いお髭できてるわよ」
優雅なお茶タイムを邪魔する失礼な発言。バタっ
ふむ、ミルクじゃ様にならないようだ。バタ
「ルンちゃん 足バタバタしておしっこでもしたいのか?我慢はダメだぞ」
立派な淑女になった私がお漏らしする訳ないじゃないか。失礼な。
ただちょっと、足が組めずバタバタピーンとなってしまっただけだ。
ジル兄だって、体小さいのだから出来ないに決まっている。
私は腕を組んで(るつもり)、ジル兄に挑戦状を叩きつけてみた。
「ジルにー あち くんでみて」
「足?こう?」
…な に を!?
何と言う事だ、思わず見に行って確かめてしまったじゃないか。
足の長さか?私がた…たんそく(震え声)なのか?
窓に映った自分の姿を改めて良く見てみた。
お腹ぽっこり、ややほっそりしたがそれでもぷくぷくの手足…
そうか、4歳になったからといって、スレンダーにはならないようだ。
そっと現実から目を逸らそう。
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