4、村踊りの誕生②
昼間見た光景を見なかった事にして、呑気に考え事をしながら過ごしていたら
「ルンちゃん皆がね、ルンちゃんのお誕生日のお祝いをしてくれるんですって。」
と母が声をかけてきた。
何だって!お祝いとな!照れるじゃないか…!
これは折角だから気持ちばかりのお粧しとしてリボンでもして行こう。
この前の大会で余った布切れを貰って、長細く切っておいたのだ。どやっ
「おかーしゃん、かみ これでおリボン してくらさい」
「まぁまぁ、嬉しいのね〜」
柔和な笑みを浮かべたまま頭の上にリボンを作ってくれた母に、満面の笑みで返事をした。
そして向かった先、広場の中央には巨大な焚火が出現していた。
嫌な予感をひしひしと感じ、背中に冷や汗が…
けれど始まった宴は予想外に楽しく何事もなく、嫌な予感が遥か彼方になった頃
「ルンちゃん、あの踊りを村の踊りにしたんだよ!見てもらえるかな?」
いつの間にか焚火の周りに村人達がいて、期待の眼差しでこちらを見ていた。
いや、別に遠慮します…ダラダラと冷や汗をかきつつそんな事を思っているも、言えるはずもなく
「あい…」と返事をした。
始まったスキップなり損ないを踊る村人達の姿は…
何と言うか…色々アレンジしてあるがために、尿意を我慢した集団から
槍を持ったらウホウホしていそうな部族にクラスチェンジしていた…
焚火の背景と相まって、何かの儀式のようではないか。
笑ったらダメだと我慢するほど腹筋崩壊の危機に。
その結果目に涙を溜める私の姿を見て、踊りに感動したと思った村人フィーバー
激しさを増したスキップなり損ないの踊りを見て、遂に笑いが決壊した。
何かが吹っ切れ、皆に混ざりスキップして騒いで過ごした4歳の誕生日となった。
閲覧いただき、ありがとうございます。
誤字・脱字等ありましたら都度訂正していきます。
私の場合、夏祭りの盆踊りは楽しむ事が1番!
正確さは2番以降!と思ってしまうから
いつまで経っても踊れないのでしょうね•••




