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村と幼女の幸せ計画  作者: 天狐
幸せ第12章
122/274

8、王都出発準備

いよいよ王都見学へと行く日が近づいて来た夏の3月第2週目。

来週の3日目にここを出発して王都へ向かう予定になっている。

この領地の町には止まらず、夕方頃着く予定の野営スポット地まで一気に行くそうだ。

そして翌日の昼過ぎには王都に到着の流れになると教えてくれた。


王都まで泊まりがけとは分かっていたが、野営となると何を準備したら良いのだろう?


「パンツにお菓子にタオルー、それと すいとーにパン、あとはー•••」


来週に向けて出発準備をしているが、私用の小さなカバンではそんなに入らず、服や粘土板などカバンから溢れている。


「ルンちゃん、まだカバン空いているけど服は入れないの?」


「パン入れたら、あかなくなるー」


計画や想像が得意な私には分かる。

空いてるスペースを作らないと、大事な食料が入らないという事を!

先を読む淑女は違うのだ。


「ん?パン?ルンちゃん食料はまとめて違うカバンに入れる予定よ?」


そこは理解している。•••が、それはあれだよ、夜中や移動中にゴニョゴニョ••••


「あー•••、うー••••••

おなかペコペコで せなかとおなか くっついちゃうからー•••」


ただの食い意地張った発言。

分かっているが、言えば言うほど食に貪欲発言しか思い浮かばないのだ。


「大丈夫だルン!おやつと一緒にこのカバンに入れておこう。

手元にあれば安心出来るだろ?」


安心だが、私とジル兄、母で持てるだろうか•••


「あなた、こっちの荷物は何が入っているの?」


「衣服と下着かなー。何せ色々詰めたもんだから自分でも把握しきれないな•••」


ちょっと行って帰って来るだけの王都見学に、何故登山用かと思うほど大きなリュック3つに小さめのカバン3つ必要なのだろうか?

その他に野営用の道具が入っている1mほどの木箱が2つ。


いやいやいやいや、まさか•••ね?


「おとーさん、こんなにひつようなの?」


「これとこれはルンとお母さんのだろ?

こっちのはジルので、これが()()の。

それでこれが()()()()とナールさんの荷物だから、やっぱり必要だなぁ。」


何か聞き間違いしたかもしれない。

ダル兄に、父の荷物と聞こえた気がしたが•••


「ルン!初めての王都へは家族全員で行かないとだよな!」


聞き間違いではないようだ。

予想はしていたが、その通りになるとは•••

一家で忙しい時期にこの村を離れても大丈夫なのだろうか•••?


「大丈夫だ!表面上はこの村で出来た作物を王都へ運ぶ()()()に、王都まで家族で行くだけだからな。」


ついで•••ねぇー•••

運ぶ作物とは、この熟すにはやや早いアマオウダマが10個入った小箱の事ではないと信じたい。


一家でこの村を出るのは2度目。

前回はギルドへの加入村を巡っての旅程だったけど、今回は王都見学!

何だかんだと言いながらも、家族揃って出掛けられることが嬉しくてならない。

何だろうか、このフワフワ感。

父がいて母がいて、兄達がいる中に私もいる。

くすぐったいような胸が温かくなるような•••


そうか、家族と過ごすこの()が幸せなんだと心が伝えているのかもしれない。


これからももっと幸せな暮らしを目指して頑張るぞ!

だがまずは、王都旅行で楽しい思い出作りをするぞ!!


閲覧いただき、ありがとうございます。

誤字・脱字等ありましたら都度訂正していきます。


第12章完結しました。

次章は王都篇となる予定です。

本日は7月7日の七夕。

短冊の願いが叶いますように。

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