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村と幼女の幸せ計画  作者: 天狐
幸せ第12章
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6、さらば、独身貴族

忙しなくも充実した日々を過ごしているうちに、夏の3月に入った。


「もうすぐーきらきらお菓子〜♪」


王都へと行く日が近づくにつれ、私のテンションが益々上がっていた。

思わず即席の歌を歌ってしまうほどに。


「ルンちゃん良いなぁ〜

私も今度連れて行ってもらえるように頼んでみようかなぁ。」


おっと、嬉しくて1人浮かれていたが、行けない子もいるのに配慮に欠けていた。


「つぎはみんなで行けるようにナールさんにたのんでみよう!」


「そうだね!次は皆んなで行きたいね!」


今はこの村以外の事で忙しいナールさんに、そう簡単に次の約束を取り付けることは難しいかもしれないが。


塔風車の建設も順調に進んでいるようで、秋の1月頃には完成する予定だそうだ。


そしてマヌル油の工場も出来上がってきているらしい。

その間にマヌルの実から油にするまでの工程を学びに、別の場所へとまた研修に行っているようだ。


青竹村の人達は、すでに色々な竹細工を作ってギルドへと卸しているらしい。

その中にはもちろん日除けも入っている。


怖いくらい順調に進む事柄。

何か悪いことが起きるのではないかと、やや警戒してしまう。


そんな些かビビリな心情に陥っている時、村の入り口からナールさんの御す馬車が入ってきた。


「だれかのってる?」


ナールさんの隣に、小柄な女性が乗っていた。


もしかして•••

ナールさん••••!?


「さみしくかわいそうな どくしんせいかつをおくるナールさんのお嫁さん?!」


「いや、ルンちゃん•••

別に僕は寂しくも可哀想でもないからね!?

ゴホンッ、えー、うちの両親から•••その、お、お見合いのお相手として連れて来て頂いた方で、アリスさんです。」


ナールさんの紹介でアリスさんと言う女性をまじまじと見てしまった。

見た目は紺色の髪色に同色の瞳、やや下がり目のおっとりしていそうな女性。

対するナールさんは深紫色の髪色にやや小さめの黒の瞳。笑うと目がなくなる感じは、優しそうだがどこか抜けていそうに見える。


もし無事結婚したら、おっとり天然夫婦になるのではないか?

と、やや心配してしまったが


「初めまして、この度はナールさんとの素敵なご縁をいただきました、アリスと申します!

ナールさんの住むこの村へ向かうとの事で、一緒に同行させて頂きました!

どうか末長く、宜しくお願い致します!!」


おぉう•••!見た目に反して随分とハキハキと話す人だったようだ。

それにしても、すでに嫁いだ花嫁の如き挨拶にナールさんはタジタジ。


今からお嫁さんの尻に敷かれるナールさんが見えるようだ。

頑張れ、ナールさん。


閲覧いただき、ありがとうございます。

誤字・脱字等ありましたら都度訂正していきます。

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