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村と幼女の幸せ計画  作者: 天狐
幸せ第12章
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2、日除けは大切

失敗したアマオウダマ栽培の場所では今、色々な野菜などが日差しの調整を受け栽培されている。

出荷する物とは別として、今よりも品質が良い物や収穫時期をずらせるかもしれないと、モスさんを筆頭に試行錯誤しているようだ。


食料不足の解消として有効な手段を得られたかもしれないと、やや興奮気味に話していたが•••

そこも重要だが私には、夏の間だけしか食べられなかった物が食べられるようになるかもしれない事の方が嬉しい!



「あ、ナールさん帰ってきたみたいよ?」


今後の食卓に上がるかもしれない大好物のあれやこれやを思い浮かべ、ややしまりのない顔になっていたところでエリンの声が聞こえた。


ナールさんは疲れが滲み出た表情をしてはいるが、元気そうな姿をしていた。


「ナールさん、こんにちはー!

向こうはたいじょうぶなの?」


「あぁ、ルンちゃんこんにちは。

親方さんやバーガーさんが居るから、何の問題もなく進んでいるよ。

だけど、暑くてね〜 交代で作業に当たって庇の下で休憩するようにはしてるんだけど、休めている気はしないんだよ。」


それは確かに休憩もままならないだろう。

打ち水•••するほどの水は、生活水が確保出来ていないところでは勿体なくてできないか。

では日差しから遮る程度なら、藁の屋根なんてどうだろう?

風の抜け道がないと、むしろ危険極まりない空間になってしまうが•••

ふむ、そうなると編んである藁では空気が逃げにくいか?


と言うか、日差しを遮るものとして思い浮かぶのが"よしず"しかない。

あれは葦を使っているんだっけ?

細く切った竹でも出来ないだろうか•••

あれ?竹で作ると"すだれ"が出来るんだっけ?


「ナールさん、こういったかんじの たけで作れないかな?

それをのきから ななめにかければ、すずしいかもしれないよ?」


疲れでゲッソリしていたはずのナールさんが、生き生きとして青竹村の方へと再度馬車を走らせていった。

もちろん追加の麦茶と食料を積んで。



それから数日後に帰ってきたナールさんやバーガーさんは、竹で出来た日除けのお陰で太陽の照りつけから身を隠せたと感謝してくれた。


竹と風車、アンバランス感が否めないけど健康あってこそだから•••ね。


ナールさんのお眼鏡にかなった竹の日除けは、ギルドで売り出す事にしたらしい。

今頃青竹村の人達は、大喜びで日除け作りに勤しんでいる事だろう。



ところで集大成として出かけて行った弟子達はどうしているのだろうか?


「落ち着くまでって言っていたけど、その落ち着くは"立て直せた"までだったみたいで

未だに3つの村で、他の村人達と一緒に作業しているみたいだよ。」


何と責任感の強過ぎる弟子達なのだろう。

立て直しには1年以上かかるだろうに。

私たちでも心配しているのだから、彼らの出身の村の人達だっていつ頃帰ってくるのだろうとか、無事なのかとか心配に思うはず。


「元々の村でも心配しているだろうから、冬になる前には戻すつもりだけどね。」


ナールさんも同じ事を思っていたのか、苦笑しながらそんな事を言っていた。


うん、やっぱり作ろう。人の暮らしを応援する為の相談所を。

そしてこの熱血弟子達を従業員にしよう!


閲覧いただき、ありがとうございます。

誤字・脱字等ありましたら都度訂正していきます。

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