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村と幼女の幸せ計画  作者: 天狐
幸せ第12章
115/274

1、過保護と失敗

新章スタートです

模範村としての一仕事は終えたが、農作物の収穫や手入れは待っていてはくれない。

温水筒はただの水筒として、今や麦茶を持ち運ぶのに重宝している。

もともと水筒を基に作った温水筒だけに、今の使い方はあっているのだろう•••

やや思惑と外れた事にモヤモヤするが•••


今後風車村の代名詞になるだろう、塔風車の建設も始まったようだ。

結局1度しか会えなかった髭おじさんも、厳つい顔をして頑張ってくれているはず。

今度何か差し入れに持っていってもらおう。


「ルンちゃん休憩だって!」


色々な事をつらつらと考えていたせいか、無心で作業していたようだ。


「じゃおやつ食べようー!」


ここに丁度美味しそうな物があるではないか。

これを今食べずしていつ食べるのだ!


「でも、実のなりが少ないからあまり食べられるのはないよ?」


ふぐっ•••!


「皆んなと同じように作ってるのに、苗が溶けちゃったり枯れちゃったのがあるのはどうしてなんだろね。」


今年は子供達の区画を貰い、苗植えから子供達で行った。

たかが家庭菜園程度では出荷量を確保するまでには至らないが、自分達の食べる分としてなら申し分ないであろうと思ったからだ。

だが何故か植物の成長が遅かったり、逆に葉っぱだけモッサリとして実のなりが少なかったりとしたのだ。


「雨に濡れ過ぎってほど濡れてもないだろうし••

何が原因なんだろうねー•••」


もはや夏のおやつの定番、アマオウダマの様子を見ては子供達と話し合いをして、辿り着いた答えは


「過保護に育て過ぎ」


となった。


プランターのような物はないが、水捌けのよいよう底に穴の開いた木の容器に肥料をたっぷりと混ぜた土、雨風に弱い野菜の為それを凌げるよう藁を編んだ敷物のような物を子供達に与えられた一角全体に屋根のように被せ、5日に1度は肥料を混ぜていた。

子供達の身長的に藁の上げ下げはできず、ずっと藁の屋根の下。


確かに過保護だったかもしれない。

元々猛暑と言う事がないのに、ビニールハウスばりに大切に育てたアマオウダマ。

大きさも小さめで心なしが色艶も足りない気がするが•••

大切なのは味だ!そう思いかぶりついてみた。


カプッ

「〜〜〜〜!甘くなーい!!」


「そりゃそうだろう。太陽の光に当てていないと、大抵の植物ってのは美味しくなってくれないもんだよ。

自然の厳しさの中で育つから、甘く美味しくそして艶のあるもんになってくれるんだよ。」


モスさんが横からひょっこりと顔を出しそう助言してくれるが、この過保護対応していた時に言ってもらいたかった!


「だが、これ良いなぁー

藁を上げたり下げたりは面倒だけど、雨に弱いもんには使えるかもしれんな。」


しげしげと過保護対応素材を見ては考え込んだモスさん。

この失敗から活かすことを考えるなんて、農業の鑑だね。さすがモスさんだ!

だから、大人が育てたアマオウダマをおくれ!


閲覧いただき、ありがとうございます。

誤字・脱字等ありましたら都度訂正していきます。



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