2、千里の道も一歩から〜兄篇〜
ふむ、そうか大掛かりな事をするよりも先に周りから改善していけば良いのか。
となると次に気になっていたのが、家の出入り口。
記憶にある雪国の家は寒さ対策で、二重扉になっているものらしい。
雨避けの屋根を取り付けて、その下に囲い付きのドアを付ければ…むふ。
いかんいかん、顔がゆるゆるになってしまったではないか。きりっとしなければ。
「ルンちゃんどうしたの?目が半目になっちゃってるよ?
お腹空いてご機嫌斜めになっちゃったのかな。」
失礼な!どこからどう見ても きりっ とした表情ではないか。
淑女たる者空腹で機嫌が悪くなったりしないのだ。もぐ
しかしこのクッキー美味しいなぁ もぐもぐ
このクッキーに免じて許してあげよう もぐもぐもぐ
「ダルにー もぐもぐもぐ したかないから もごもご ゆるふでふ ごっくん」
「やっぱり、お腹空いていたんだね〜」
解せぬ。言い間違いした上にこれじゃ食いしん坊の我儘幼女のようではないか。
そんな生暖かい表情しないでおくれ。
こうなったら話題を変えて。
ダル兄に二重扉の事を説明した。
途端にすごいキラキラした表情で走っていき木材を片手に戻ってきたと思ったら、1時間もしないで作りあげた。
そのキビキビした動きにビックリ仰天している間の出来事だった。
大工の親方も降参する程見事な技術・正確性。
作った扉を絶賛したら、輝かんばかりの笑顔であっという間に家々を回って行った。
恐るべし超人似た者兄弟。
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