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村と幼女の幸せ計画  作者: 天狐
幸せ第10章
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8、心の成長と戸惑い

石鹸作りの傍ら日課の散歩は欠かせない。

そして時折祠での子供会も大事なちびっ子達の仕事だ。

その子供会をしている時に、祠の入り口に人の気配がして振り返ると


「あ、ごめんなさい•••」


黄金色の髪色の女性など3人ほどの女性が祠へと訪れていた。

私たちの存在に気づくと、直ぐに立ち去ろうとしていたが


「別に平気よ。

ここは誰のものでもないんだから。」


エリンが引き止めるとは思わず、驚いてエリンを振り返ってしまった。

やや明後日の方向を見ながら眉を垂れつつも平静を装っている姿はどう見てもツーン。

嫌悪感などの表情はしてなく、焦りと戸惑いで発してしまったのだろう。


女性達は山神様へとお祈りをした後、やや目を潤ませながらも子供達にお辞儀をして出ていった。


私を始め子供達だって気付いていた。

この祠に非常に不器用な木工細工や花などのお供物が増えている事。そしてそれは誰がお供えしているのかも。

だが今はまだ研修中。

立場を弁えて互いに1歩どころか2、3歩引いて接している。


エリン達なりに気持ちの整理をしている最中なのかもしれない。


「お父さんがね、あの人達がこの祠の事を知ってから毎日必ず1回はここに来てるって教えてくれたの。

来る事は特に何も思わなかったけど、この前聞いちゃったの。

"どうか子供達をお守り下さい、私達に出来なかった成長を見守り下さい"って言ってるところを。

今更と思ったけど、何か•••胸がギューってして、苦しいような嬉しいような気持ちで•••

自分でもよく分からないの•••」


あの人達は、親としての心の成長を今になってしているのかもしれない。

子が健やかに成長する事を祈る姿は正しく親の姿。

いっその事憎めた方がエリン達には楽だったに違いない。

今はもう自分達を受け入れてくれた親がいるのに、そんな優しさを感じて心が揺れ動く事に戸惑っているように感じた。


慰めるでもなく、気持ちが落ち着くよう、ここに存在している事を分からせるよう、5人で抱きしめ合った。


「みきわめて、いつか()()()()がふえるひ くるかもね」


思わず呟いていた私の言葉を聞いて、4人は目を瞬いた後笑顔で頷いていた。


閲覧いただき、ありがとうございます。

誤字・脱字等ありましたら都度訂正していきます。

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