1、千里の道も一歩から〜弟篇〜
第2章始まります。
ぶるっと震えを覚え腕をさすさす。
何だここは、外か?いや違う、テーブルもありベッドもある。やはり内だ。
改めて家を見渡してみる。
家は全体的に木材で出来ており、屋根は藁葺屋根。なかなかに趣のある家だ。
だか、壁がいただけない。
薄い!薄過ぎる!ベニヤもかくやの壁で、よくぞ凍死しなかったものだ。
せめて暑さ寒さを凌げる物を壁にするべきじゃないか?
外に出て仮ダムで使用した粘土を見てみる。
ふむ、これは…土壁に使える!
「おとーしゃん、おかーしゃん これ わらと まぜまぜしる。かべ ぺたぺた!」
何と簡潔かつ分かり易く説明できた事か!
我ながら良く言えたと満足していたら
「あらあら、ルンちゃん泥んこ遊びしたいのかしら?お家ではなくお外でしましょうか」
母の暖かな眼差しが物語っている。
全 然 通 じ て な い と。
「ちあーう!かべ ぺたぺた!あったかーなるのっ!」
おっと、淑女にあるまじき大声で叫んでしまった。反省しよう。
両親は困惑の表情をしながらも、ルンの言う事だからと手伝ってくれた。
そして、ここで大活躍したのが次兄のジル兄!
あれは何だ?猿か?そうか、人類の起源は猿と言うのも頷ける。
きっと始祖の遺伝子が強いのであろう。
軽いフットワークで高い所までするする。
「これ、おもしれー!もっとやりたい!」
そんなこんなで、村中の家をするする。
左官屋もびっくりな早さでやりとげてしまった。
そして、完成した家では朝までの肌寒さが嘘のような暖かさとなった。
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