表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/27

20話 アリスとデート2!

 俺とアリスは武具屋が立ち並ぶ通りに来ている。今日は二人でデートだ。


 前も一回デートしたが、その時は途中で台無しになっちゃったんだよな。たしかあれはアリスと防具屋に行こうとした時だったな。今回はそのリベンジというわけだ。


 アリスは俺の後を付いてきている。もちろん四つん這いではなくて、普通に立って歩いている。


 まあ俺の町だし、四つん這いでも文句をいう奴はいないんだけどさ。やっぱりそれじゃデートにならないしね。逆にアリスの方から文句とか言ってきそうなもんなんだが、思ったより素直なんだよね。


 それに以前も俺がルカに襲われたときや、天使が攻めてきたときに協力的だったしさ。なんでだろう。聞いてみようかな。


「武器、見てもいいですか?」


 俺がアリスに(たず)ねようとした時に、アリスは一軒の武器屋を指差していた。まあ、あとで聞けばいいか。


 アリスは大剣を所持している。新しい武器を買う気はなさそうだけど、見て回るだけでもいいだろう。


 欲しい武器があったらいくらでも買ってあげるし。なんなら俺が創生スキルで作ってもいい。


 アリスに洗脳をかけたりはしていないが、武器を持たせても裏切ることはないと思う。それは今までの付き合いから、ほぼ確信に近い。


 俺とアリスは武器屋の中に入った。




「い、いらっしゃいませ。ソウル様、アリス様」


 頭がハゲた店主が出迎えてくれる。この町の住人は、俺の名前はもちろんのこと、アリスやルカたちの名前もちゃんと把握している。


 前にニャルのことを、獣人だからと言って差別していた奴らを殺した時からかな。俺の物に下手なことしたら、ひどい目に遭うということを、領民たちは理解しているようだ。


 さて、俺は別に武器には興味がないわけだが。アリスはどういうのを見たいんだろうな。


「別にこれといって。武器屋の雰囲気が気に入っているんです」


 あ、そうなんだ。店の人的には冷やかしに思われるだろうけど、文句は言わせない。どうせだから俺もちょっと見てみるか。


 店に飾られていたのは、短剣や長剣、槍といったごくごく一般的な武器ばかりだ。見て数分で興味を失くしてしまった。


 だがアリスはというと、店内をどれだけ物色しても飽きる様子がない。本当に好きなんだな。女の子らしい趣味とは言えないかもしれないが、夢中になっているアリスの顔は実に楽しそうだ。


 俺はさっきから気になっていたことをアリスに聞いてみた。俺と一緒にいて嫌じゃないのかどうかを。


「今は、す、好きです」


 ……意外や意外。結構アリスで好き放題に遊んでいたと思うんだけどな。


「あ、案外大事にしてくれてるところとかが、ですかね。って、別にいいじゃないですかそんなこと!」


 アリスは気恥ずかしそうに顔を真っ赤にして、会話を終わらそうとする。それならいいんだけどさ。


 ただちょっと他人行儀だよね。別に、気軽にソウルって呼んでくれていいんだぜ。


「ソ、ソウル」


 少しどもりながら言うアリスが可愛くてしょうがない。なんか甘酸っぱいな。


「も、もう! 次のお店に行きましょう!」


 そう言ってアリスは武器屋を出て行った。俺もその後を追う。




 ■□■□■




 アリスは外に出た後、またも気になる店を発見したのか、俺の手を引いて入っていく。今度は防具屋か。


 そういえば前にルカと出会った街でも、アリスは防具屋に行きたがっていた。あの時は駄目になっちゃったけど、ちゃんと連れてこれて良かった。


 店主があいさつをしてくるが、セールストークをしてくるわけでもない。前にサリーと行った婦人服の店では、おすすめの品を紹介してくれたんだけどな。


 っと、いかんいかん。今までの服屋に対して少し悪感情を抱いているせいか、防具屋に関してもちょっと神経質になってきているみたいだ。


 店内を見渡すと、盾や籠手(こて)、特殊効果のありそうなネックレスなどのアクセサリー類がある。店の奥には金属鎧があるみたいだな。アリスは動きやすい皮の鎧を装備しているから、ああいうのはいらないかもしれないけど、一度着ている姿を見てみたい。


「申し訳ありませんソウル様。あれらの鎧は特注品でして。ご入用でしたら、ご依頼していただきませんと何とも」


 出たな。既製品が売られていないという最大の欠点。まあ、服と違って鎧はしょうがないかな。見逃してやろう。


 でもそうなると残念だな。見た感じ、あの鎧は大きすぎてアリスに合わなそうだ。


 なんかないのかな。こう、ビキニアーマーみたいなのって。俺は概要を店主に伝えて、ダメ元で聞いてみたのだが。


「それでしたら一着ございます。体格的にも、アリス様にぴったりでしょうな」


 いや、あるんかーい。この店主やりおるな。この店の評価が、俺の中でぐいんと上がった。


「以前、お客さんからの要望で、女性用の動きやすい金属鎧を作製しましてね。気に入らなかったのか、一目見ただけで返品されてしまいましたが」


 そうして取り出してきたのは、ビキニの水着を思わせる、赤を基調とした鎧だった。鎧だったというか、おそらく鎧だろうが正しいかもしれない。


 それを見たアリスは、顔を手で覆って耳たぶまで赤くなっている。当然着てもらうぞ。


「む、無理よ。なんでそんな恥ずかしい鎧を着けなくちゃいけないのよ」


 俺の前では、いつももっと恥ずかしい格好してるだろうが。さて、今日はくっころプレイと行こうか。


 俺はビキニアーマーを購入して、アリスとともに屋敷へと帰った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ