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1分で読める短編シリーズ

秋風と体温

作者: 優木貴宏

夏が終わりに近づくにつれ、秋の寒さが顔を出し始めた。


寒がりな私は早めに秋物の服を用意していた。


しかしその日は昼間は暑かったお陰で夏服で出掛けていたが、夜になるとそこそこ冷え込んできた。


彼とのデートも終わり電車をホームで待っていたが、風がよく通る場所だったので薄着の私は寒さを感じていた。


早く電車が来ないかなと思いながら寒さに耐えてると、私の肩に彼が着ていた長袖がかけられた。


「寒そうにしてたから少しでも暖まれば良いなと思って」


そう言って彼は薄着になった自分の体を暖めるように腕をさすっていた。


そんな彼を見て私はかけられた上着を半分彼の肩にかけた。


「そのままじゃ寒いだろうし、この服もともと大きいから二人でも入れるし少しでもくっついた方が暖まるよ」


そういって二人で彼の上着に入りながら電車が来るまでの間、彼の体温を身近に感じていた。


自分からやっておきながら近すぎる彼との距離に顔を真っ赤にした私は彼の肩に顔を寄せたのだった。

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