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File21 フラグってなんですか?

第21話です。

よろしくお願いします。

 人類のみなさま、おはようございます。


 通訳ロボット『カイ』です。


 ゴブリンさんに頼まれて、カイはガーゴイルさんを討伐する事になりました。


 本来、カイは人類のみなさまの命令(コマンド)しか受け付けません。


 ですが、ゴブリンさんたちが人類のみなさまを困らせているのは、ガーゴイルさんのせいです。


 だから、カイはガーゴイルさんも討伐します。


 待っててください、ガーゴイルさん。


 それはともかくです。


 カイは背後を確認します。


 誰かがついてきています。


 いえ。誰かではなく、ココさんです。


 木の陰に隠れながら、こっそりついてきています。


 しかし、カイにはバレバレです。


 歩幅の長さ、心音、かすかな息づかい。


 すべてセンサーが拾って、ココさんだと結論づけています。


 カイはロボットです。


 これぐらい朝飯前です。どや顔です。


 いつまでついてくるんでしょうか?


 カイは振り返ります。


 ココさんは隠れますが、何度もいいますがバレバレです。


 いるのはわかっているので、出てきてほしいです。


「気配を消したつもりだったのに」


 ココさんは観念して出てきました。


 はい。カイにはバレバレでした。


 本日3度目の発言です。


 どうしてついてくるのでしょうか?


「あとで、ガーゴイルがびびって逃げ出さないか見張っているんだよ」


 大丈夫です。


 カイは逃げたりはしません。


「わかんねぇだろ! だってガーゴイルの野郎、魔法を使うんだぜ!」


 おお! なんと!!


 魔法ですか。


 それは良い情報です。


 記録しました。


 異世界と言えば魔法・魔術といってもいいぐらいです。


 とうとう魔法を記録することが出来るのですね。


 実に楽しみです。


「お前、なんて黒こげにされちまえ!」


 カイのボディは熱に強いです。


 1000度の炎でもへっちゃらです。


 それに――。

 あり得ない想定ですが、黒こげになったらガーゴイルを討伐できません。

 そうなると、困るのはゴブリンさんです。


「は! あんたが倒せなくても、ガーゴイルはあたしが倒す。いつか――」


 いつかっていつですか?


 なんじなんぷんなんびょうちきゅうがなんかいまわったときですか?


「な、なにわけのわからないことをいってるんだ! いつかっていつだ。パパみたいに大きくなったら、きっと……」


 なるほど。


 ココさんも大きくなったら、パパさんみたいなるのですね。


「た、たぶん……」


 声のトーンが落ちます。


 ところで、気になっていたのですが……。


「なんだよ?」


 どうしてついてくるのでしょうか?


 カイは最初の質問に戻ります。


「だから、あんたがガーゴイルから逃げないか――」


 それはおかしいです。


 カイがガーゴイルさんから逃げても。


 カイがガーゴイルさんに黒こげにされても。


 ココさんにとって、どうでもいいことです。


 だから、ココさんには、カイについてくる理由がないはずです。


「そ、そんなことは――」


 あの……。


 ずっと気になっていたのですが。


「なんだよ」


 カイは視覚センサーでココさんをロックします。


 もしかして、カイのことを心配してくれているのでしょうか?


「!!!!」


 ココさんの顔がみるみる青くなっていきます。


 人間でいう紅潮状態ですね。


 心配は無用です。


 カイはロボットです。


 不確定要素はいくつかありますが。


 75%の割合で、クエストをクリアすることができます。


 だから、カイの機能をしんじ――。


「べ、別にあんたのことなんて心配してないんだからね!!」


 顔を真っ赤――訂正します――真っ青にしたココさんは言い放ちました。


 そしてぷんぷん怒りながら、奥へと進んでいきます。


 大股歩きです。勇ましいです。


 どうやらまだついて来るようです。


 その時です。


 人工知能にメッセージが表示されました。


 “フラグが立ちました”


 “トロフィー獲得しました”


 “はじめてのフラグ”


 え?


 フラグってなんですか?


明日も7時に投稿します。

よろしくお願いします。

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