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プロローグ  異世界に来てしまったようです。

みなさま、こんにちは。


はじめての方ははじめまして、延野正行(のべのまさゆき)と申します。


今日から『通訳ロボットが、スキルダウンロードで異世界にご奉仕してみた。』を投稿させていただきます。


今まで割と苛烈な作品を作ってきたのですが、


今回は割とゆるいお話を書いてみました。


一風変わった主人公と語り口調の文章ですが、


読者のみなさまに和んでもらえたら嬉しいなあ、と思って書いていきますので、


応援よろしくお願いしますm(_ _)m

 とある研究所――。


 新型エネルギーが暴走し、所員は全員退避を命じられていた。


「あ! 通訳ロボットを実験室に置いたままだわ」

「馬鹿野郎! 今はそれどころじゃないだろ!」

「いやよ! あの子は私のお気に入りで」

「そんなこと言ってる場合じゃない――――ぐあっ!!」

「きゃあああ――――――」


 真っ白な光は、人間の悲鳴と影を飲み込んでいった。



 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――



 電源オン。


 電圧正常。各部正常に稼働。


 人工知能――ウェア起動。


 ソフトチェック中……。


 カチカチ……。カチカチ……。カチカチ……。


 チェック完了。


 ウィルス。検出されませんでした。


 不正プログラムによる侵入。検出されませんでした。


 各セクションとリンクします。


 ネットワークとの接続……………………不良。


 有線回線……………………不良。


 衛星回線……………………不良。


 PINGに返答なし。


 目視確認推奨。


 視覚センサー起動します。


 サケード固定……。固視微動……。


 周囲に障害なし――――クリア。


 続いて各部センサーを立ち上げます。


 聴覚…………OK。


 臭覚…………OK。


 触覚…………OK。


 温度・大気組成分析機能…………正常。


 脳核正常を確認しました。


 オールグリーン。


 筋繊維の固定を解除。


 最終安全装置を解除します。


 人型通訳機能ロボット『カイ』――起動します。




 おはようございます、人類のみなさま。


 カイです。


 正常に起動しました。


 今日も、ロボットとして。


 人類のみなさまに奉仕して参りますので、よろしくお願いします。


 さて、早速なのですが…………。



 “ここはどこなのでしょうか?”



 空が見えます


 山が見えます。


 森が見えます。


 野原が続いています。


 人の足跡と、馬の蹄の跡が残る人道を見つけました。


 しかし、人類のみなさまの姿はありません。


 10キロ先には、川のせせらぎのようなものが聞こえます。


 地形のエッジを走査(スキャン)して、データの中にある地形と照合してみましょう。


 カチカチ……。カチカチ……。カチカチ……。


 照合終了。


 該当データありませんでした。


 残念です。でも、カイは諦めません。


 地形を過去、もしくは未来予測において、再照合。


 カチカチ……。カチカチ……。カチカチ……。


 該当データありません。


 早くも次の推奨行動が取れなくなってしまいました。


 そんな時は上を見上げます。


 そう管理者様(マスター)が言っていました。


 月が見えます。


 しかし、何か変です。


 最大望遠。走査開始。


 カチカチ……。


 ああ、やはり――。


 クレーターの数、場所が違います。


 おそらくあれは、カイが知る月ではありません。


 念のため、データ内にある衛星をすべてを走査。


 さらに1000年単位で過去・未来の状態と照合します。


 カチカチ……。カチカチ……。カチカチ……。


 推測できていましたが、『NO DATE』でした。


 どう行動したらいいのでしょうか?


 ネットワーク、衛星ともに回線からの応答はありません。


 GPSの応答もないので、ナビもできません。


 そもそも地形のデータがありません。


 人類のみなさま、申し訳ありません。


 どうやらカイは迷子になってしまいました。


 さて、どうしましょうか……。


 危機管理マニュアルを再読み込み。


 該当するデータに有力な情報なし。


 さらに検索対象を拡大。


 エンジンから類似する項目をピックアップ。



 1件、ヒットしました。



 カイは目を広げ、口をギュッとつぐみました。


 人類のみなさまでいうところの“驚く”という感情を、人工知能が感知すると、表情繊維が反射的に動くようになっているのです。


 “驚く”のも無理はありません。


 人類のみなさま、聞いてください。



 どうやらカイは、異世界に来てしまったようです。


記念すべき『プロローグ』でしたが、いかがだったでしょうか?


カイ君の運命はいかに? というところですね。



今日は4本投稿を予定しています。

次の投稿は12時です。その後、18時、21時を予定しています。



文量的には1800文字前後ぐらいで考えています。

これは私の他の作品と比べると、だいたい半分以下ぐらいです。


ゆるさをモットーに書こうと思っているので、読んでて疲れない程度に

抑えようと考えています。


ただ基本的には1日複数投稿を考えているので、同じぐらいの文字数になるかな-、

と考えている次第です。


予定としてはこんな感じです。

ゆるいけど、時々チートもあるので、ご支援よろしくお願いしますm(_ _)m



【宣伝】  2016年7月8日

7月22日にダッシュエックス文庫様にて


『嫌われ家庭教師のチート魔術講座 魔術師のディプロ』


という作品を発売させていただきます。

チート持ちの教官ものです。

異世界ものもいいけど、たまには現代バトルファンタジーが読みたいぜ、という方は、

是非をお手にとっていただければと思います。

Amazon様などで予約が始まっております。よろしくお願いしますm(_ _)m

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