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豹と旅する異世界道中  作者: 伊右衛門
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何だこれ何だこれ!何だコレェェェェ!!


綺麗なブルーの猫目が俺を見つめております。こいつがマジで十分の一くらい小さかったら存分に愛でてやるのに、綺麗な真鱈模様が素敵ですね、でも何でお前はそんなに大きいんだい?三メートル以上あるんじゃね?


あ、走馬灯ってマジで見るんですね、近くの茂みがガサガサ揺れて、コイツが出てきて目が合った瞬間悟る、あ、コレ死んだ、と。


気が遠退きかけた瞬間から、人生の思い出がフラッシュバック、小さい頃の親父に怒られる頃から小中高と一気に、でもその辺りで、これこのまま気絶するんじゃね?気絶したら喰われて死ぬんじゃね?と思い必死に唇を噛み締めて意識を繋ぐ、意識がハッキリし、よし逃げようと思ったが、『蛇に睨まれたカエル』とは昔の人は上手い事言いましたね!体が全然動かず絶対絶命!脳内は焦ってるのに体は動かず!マジでヤベェ!


もう考える事は後悔ばかり、なんで小腹が空いたからってコンビニに行こうとしたんだろうとか、料理するのを面倒臭さがってコンビニで済ませようとか考えた俺のアホ!とか、そもそもコンビニが家の隣の徒歩十秒の位置にあるのが悪い、つまり今ピンチなのはコンビニの所為だ!コンビニの所為って事は建てたヤツが悪い!オーナー出てこいやあぁぁぁ!!つーか死にたくねぇぇぇぇ!!


順調に脳内でのパニックが進む中、ついにヤツが動き出す、あぁ、親父にお袋、先立つ不孝をお許し下さい。


豹がゆっくり近付き、喰われる!と思い、目をぎゅっと瞑るが、思った様な痛みは感じず、あれ?と思った途端、体にまとわりつくフワフワの感触。


不思議に思い目を開けると目の前にはモフモフの真鱈模様、あれ?俺纏わり付かれてる?

何これ?マーキング?とか考えてると目の前に大きな牙と舌が見え、あ、焦らしてからなんて殺生な、なんて思ったとこで目の前が真っ暗に、喰われたと思った俺はそのまま意識を失った。


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