表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/32

秋雪


気付いたら裸足のままで 湿った落ち葉を踏みしだいてた

ぐんにゃりと伝わる 裏側からの感触

匂いだけはなくて

人のいない小道を歩き続けて

少しだけ吹いた風には冬の気配


誰かが傍にいたような でも今はひとり

あぁ そうだ 誰かは殺されたんだった

それはあの人に、それとも私に?


鮮やかな道は色をなくして 冷たさもなく足はかじかむ

微かな雪踏みの音 響いて

仰いだ空は凍てついた 舞い踊る雪片


膝を抱えてうずくまる 白い世界の中で虚ろに

遠くの気配はあの人だろうか

どうして私も消してくれなかったの

なんで、生きろなんて言うの?

凍える体を包んで暖めては また世界へと逃がして


眩しいものを遠くを見るような瞳で囁かないで

今も見ているのなら せめて止めをさして

同じものになれない させてくれないのなら

吐き出した言葉を空に溶かした欠片で 傷を

秋のように染まるまで


氷の花開く惑い道 赤に呑まれる迷い道

夢うつつで何度も廻る小道に

うっすらと残る足跡は朱に囚われて

凍てつく心の温度の中には あの人の言葉だけが灯る

残酷な残り香

永遠に続きをみていたくても 許してはくれない


白と赤が混ざり合った 幾重の別れ道 思い出

かざした手を擦り抜け 届かなくなる いつかの夢

あくなきほど溺れ沈む 狭間の季節で 声を聴いて

また目覚める





なんか、冬のほうが強めの、秋と冬が混ざった夢を見ました。

綺麗だったけど……寒かった。秋と冬の季節は好きだなぁ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ