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1話、下っ端用務員は片付けることにした
優しいといい人は、ほぼ一緒だけれども違うと思う
「優しい」は、聖職者
「いい人」は、命の恩人の変態
そんな感じな気がする
優しいは、単純でいい人は複雑そんな程度の話し
なぜ、そんなことを思うかは、
余裕に10mを超える巨大な氷塊と
練習場にゲロを吐いても、なおも美しい少女にかける言葉が見当たらないからだと思う
糸引く唾液と荒い呼吸
力無く折れる腰、官能的とすら感じさせるが
少女の意志のこもった瞳は、絵画のよう
世界が、止まって見えていた
だが、練習場を片付ける用務員としては、
どんな言葉を、かけることが優しさなのか
どんな言葉が、片付けろと教育じみた言葉をかけるべきか順次していると
人がいることに気がついた、少女のが振り向くだけで二次元が動き始めていた
「すみません、片付けます」
ぶっきら棒に、冷たくいい
これからの大変さに、心奪われながらも軽い頷きをする
少女は手から冷気の出して、吐瀉物を凍らせて袋に詰めていた
膝を少し払うと、そそくさとものを練習場を出る準備を始める
「お疲れ様でした」と挨拶を交わすと
すぐに見えなくなっていく
まだ6時にもなっていない朝
少女がいなくなれば、もう誰もいない
あるのは、
この巨大な氷塊だけ
「一限まで、3時間溶けるはずないよなー」
1人呟き、下っ端用務員は片付けることにした




