ある意味ホラー小説
今日は、煙草の恐ろしさについて話してみたい。
なんだか説教くさくなってしまいそうだが、それでも聞いてほしい。
あれは、今のような、冬の夜だった。
おれは、眠れなくて、煙草を吸おうと玄関の外に出た。
オリオン座がくっきりと見えた。この星座だけはいつでも見つけることができる。
煙草に火をつけて、ふと右側を見た。
中年女性が白いコートを着て、街灯の下に立っていた。
こんな時間に、女の人が?
なんだか、違和感があった。
しかも家々に背を向けて、道路に対面して立っている。
歩いていて、立ち止まったという感じでもない。
まるで、街灯のスポットライトを浴びているかのようだ。
居心地の悪い気分になったおれは、煙草を消して家の中に入った。
トイレに入って用を足して、窓を開けた。
するとさっきの知らないおばさんがうちの玄関のドアをじっと見ていた!
もし煙草を吸っていなければ、こんな怖い思いをしないですんだ。
だからみんなも、煙草を吸うのはやめにしよう!
了




