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第 74 話:ノアの歌
竜亀に教えられた洞窟は、迷路のように入り組んでいた。
しかも、そこには「音に反応して爆発する機雷」のような魔物が大量に生息していた。
少しでも音を立てればアウトだ。
「……」
俺たちは息を殺して進んだ。
アルファ号のエンジンを切り、微弱な魔力推進だけで移動する。
緊張感が半端ない。
「(ギムレット、屁こくなよ)」
「(誰がこくか!)」
ジェスチャーで会話する。
洞窟の奥に、淡く光る真珠があった。
あれだ。
俺はマジックハンドを操作し、慎重に真珠を掴む。
カチッ。
小さな音が響いた。
「!!」
魔物たちが一斉に反応し、赤く発光する。
やばい、爆発する!
「逃げろ!」
俺はスロットルを全開にした。
背後で連鎖爆発が起こる。
衝撃波が船を襲うが、なんとか振り切って洞窟を脱出した。
「はあ、はあ……死ぬかと思った」
「スリル満点だったな!」
俺たちは真珠を竜亀に届けた。
竜亀は満足そうに頷いた。
『よかろう。汝らの勇気と知恵、しかと見届けた。通るがいい』
竜亀が巨大な体を動かすと、その後ろに神殿の入り口が現れた。




