第 62 話:空を翔る船
ガロンの案内で、俺たちは獣王の城へと向かった。
城といっても、巨大な岩山をくり抜いて作られた豪快なものだ。
玉座には、黄金のたてがみを持つライオンの王、レオニダスが座っていた。
「よく来た、強き者たちよ」
「お初にお目にかかります、獣王陛下」
俺たちは礼儀正しく挨拶する。
レオニダスは豪快に笑った。
「堅苦しいのは抜きだ。ガロンを倒すとは大したもんだ。で、何の用だ?」
「『天空の鍛冶場』を使わせていただきたいのです」
俺は事情を説明した。
オメガのこと、世界の危機のこと、そしてハンマーの鍛え直しのこと。
レオニダスは真剣な表情で聞いていた。
「なるほど。オメガの軍勢が空を飛んでいるという報告は受けていたが、まさかそんな大事になっていたとはな」
彼は顎を撫でる。
「よかろう。鍛冶場への立ち入りを許可する。世界の危機とあっては、我らも無関係ではいられん」
「ありがとうございます!」
「ただし、条件がある」
レオニダスがニヤリと笑う。
「ワシとも手合わせしろ。久しぶりに血が騒ぐわ!」
「ええっ!?」
まさかの展開だが、断れる雰囲気ではない。
俺たちは獣王とも一戦交えることになった。
もちろん、手加減なしのガチンコ勝負だ。
結果は……まあ、なんとか引き分けに持ち込んだ。
獣王、強すぎだろ。




