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第 61 話:ハンマーの謎と獣の王国
獣人たちに取り囲まれた俺たち。
リーダー格のライオン獣人が、巨大な斧を振り回す。
「我はガロン! 獣王親衛隊長だ! かかってこい!」
「上等だ!」
ギムレットがハンマーを構えて飛び出す。
金属音が響き渡り、二人の力が拮抗する。
ドワーフの怪力と、獣人の瞬発力。
いい勝負だ。
「タクミ、あっち!」
ノアが指差す先には、狼の獣人たちが回り込んでいた。
素早い動きで俺たちを翻弄しようとしている。
「アルファ、索敵サポート!」
『了解。敵の動きを予測し、射撃ポイントを表示します』
視界に赤いマーカーが表示される。
俺は錬金術で創った麻酔弾を装填し、引き金を引いた。
パン、パン、と乾いた音が響き、狼たちが次々と眠りに落ちていく。
「なっ!? 魔法か!?」
「科学の力だよ」
俺はニヤリと笑う。
一方、ギムレットとガロンの戦いも決着がつこうとしていた。
「うおおおおっ!」
ギムレットの一撃がガロンの斧を弾き飛ばす。
ガロンは尻餅をつき、呆然とした。
「……負けた、か」
「へっ、いい腕だったぜ」
ギムレットが手を差し伸べる。
ガロンはその手を掴み、立ち上がった。
「認めよう。お前たちは強い」
獣人たちは武器を下ろし、俺たちに敬意を表した。
これで獣王への道が開かれた。




