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第 49 話:エルフの長老
「ドワーフの国『ヴォルグラード』は、西の火山地帯にある。遠い道のりじゃが、行く覚悟はあるか?」
「もちろんです」
俺は即答した。
ノアも力強く頷く。
「わかりました。では、我らエルフもできる限りの協力をしよう」
長老は俺たちに、エルフの秘薬や、風の精霊石といった貴重なアイテムを授けてくれた。
さらに、西への最短ルートを記した地図もくれた。
「ドワーフは頑固者じゃが、腕は確かだ。彼らに認められれば、必ず力になってくれるはずじゃ」
「ありがとうございます、長老」
俺たちはエルヴヘイムを後にした。
森の出口まで、多くのエルフたちが見送ってくれた。
最初は敵対していた彼らが、今では笑顔で手を振ってくれている。
種族を超えた絆。
それが、世界を救う鍵になるのかもしれない。
「次はドワーフの国か。暑そうだな」
「……ハンマー、手に入れなきゃ」
俺たちはアルファ号に乗り込み、西へと進路を取った。
オメガとの決戦に向けて、着実に準備は整いつつある。
だが、オメガもまた、着々と計画を進めているはずだ。
時間との勝負だ。
俺たちは海を越え、次なる冒険の地へと急いだ。




