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第 46 話:閉ざされた森
「人間よ、去れ。この森は穢れし者の立ち入りを禁じている」
部隊長らしきエルフの女性が、冷たく言い放つ。
取り付く島もない。
「頼む、話を聞いてくれ! 世界が危機なんだ!」
「人間の戯言など聞く耳持たん」
彼女が弓を構える。
一触即発の空気。
その時、ノアが前に出た。
「待って! 森が……泣いてる」
「何?」
ノアは森の奥を指差した。
「あっちの方、マナが淀んでる。木々が苦しんでる」
「……なぜそれを知っている?」
エルフの女性の表情が変わる。
実は、エルフの森の一部で原因不明の枯死が発生しており、彼らも頭を悩ませていたのだ。
それがシリルの鉱山と同じ「マナ汚染」であると、ノアは直感的に見抜いたのだ。
「私、治せるかもしれない。やらせて」
「……人間を信用しろと言うのか?」
「信用しなくていい。結果を見て」
ノアの真剣な眼差しに、エルフの女性は少しだけ弓を下ろした。
「……よかろう。ただし、妙な真似をすれば即座に射殺する」
条件付きだが、森への立ち入りが許可された。
俺たちは案内され、汚染された区域へと向かった。




