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第 44 話:エルフの森へ
港町に到着したが、問題が発生した。
東の大陸へ向かう船がないのだ。
東の海域は荒れており、魔物も多いため、どの船乗りも首を縦に振らない。
「金ならあるぞ! 頼む!」
「金の問題じゃねえ! 命あっての物種だ!」
交渉は決裂。
途方に暮れていると、アルファが提案してきた。
『マスター、船がないなら作ればいいのです』
「作るって、船をか?」
『はい。馬車のパーツを流用し、水陸両用の魔導船に改造可能です』
なるほど、その手があったか。
俺は早速、港の倉庫を借りて改造作業に取り掛かった。
錬金術で船体を作り、馬車のエンジンを搭載する。
さらに、水中でも活動できるように結界装置を強化した。
数日後、完成したのは流線型の美しい船だった。
名付けて「アルファ号・マリンモード」。
「すごい! かっこいい!」
「だろ? これならどんな海でも渡れる」
俺たちは自作の船で、大海原へと漕ぎ出した。
目指すは東の大陸、エルフの国だ。




