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第 43 話:残された計画
なんとかオメガの追撃を振り切った俺たちは、砂漠の岩陰に身を潜めていた。
馬車のエネルギーも残り少ない。
「これからどうする?」
『提案があります。オメガに対抗するためには、古代文明の全貌を知る必要があります。世界で最も古い記憶を持つ種族、エルフに接触することを推奨します』
「エルフか……」
エルフの国「エルヴヘイム」は、東の大陸にあるという。
そこへ行けば、人工神計画を止めるヒントが得られるかもしれない。
「でも、東の大陸へ行くには海を渡らないと」
「船が必要だな」
俺たちは近くの港町を目指すことにした。
オメガはまだ俺たちを探しているはずだ。
見つからないように、慎重に移動しなければならない。
「ねえ、タクミ。もし世界を救えなかったら……」
「救えるさ。俺たちがいるんだから」
俺は強がって見せたが、内心は不安だった。
オメガの力は圧倒的だ。
今の俺たちでは、まともに戦っても勝てない。
何か、決定的な「力」が必要だ。
エルフの国に、それがあることを祈るしかない。




