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第 37 話:遺跡の守護者
弾丸はゴーレムの装甲に命中し、火花を散らした。
だが、倒れない。
少し凹んだ程度で、動きを止めない。
「硬いな! これでも食らえ!」
俺は錬金術で爆裂弾を生成し、投げつける。
爆発と共にゴーレムが体勢を崩すが、すぐに起き上がってくる。
しかも、数が多い。
次から次へと湧いてくる。
「くそっ、きりがない!」
「タクミ、下がって!」
ノアが前に出る。
彼女は両手を広げ、ゴーレムたちに向かって叫んだ。
「止まって!」
瞬間、空間が震えた。
ノアから放たれた不可視の波動が、ゴーレムたちを包み込む。
すると、あれほど凶暴だったゴーレムたちが、糸が切れたように動きを止めた。
赤いカメラアイが明滅し、やがて青色に変わる。
「……え?」
『システム干渉を確認。ノアの生体認証コードが、遺跡の防衛システムをオーバーライドしました』
アルファが驚きの声を上げる。
ノアは、この遺跡の管理者権限を持っているのか?
「……通っていいって」
「すごいな……。顔パスかよ」
動かなくなったゴーレムたちの間を抜け、俺たちはさらに奥へと進んだ。
ノアの正体に近づくにつれ、俺の心臓の鼓動が早くなっていった。




