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第 36 話:遺跡への挑戦
砂漠の移動は過酷だった。
だが、俺の作った冷却機能付きのマントのおかげで、熱中症になることなく進むことができた。
数時間の歩行の末、ついに遺跡の入り口に到着した。
巨大な石造りの門。
表面には幾何学模様が刻まれ、微かに青い光を放っている。
古代文明の遺産だ。
「ここ……知ってる」
ノアが呟く。
彼女の足取りが速くなる。
まるで何かに呼ばれているように。
「待て、ノア。慎重に行こう」
俺たちは警戒しながら門をくぐった。
内部はひんやりとしていて、静まり返っている。
壁や床は金属のような素材でできており、埃一つない。
数千年の時を経てもなお、稼働し続けているのだ。
『警告。前方より複数の熱源接近。戦闘モードへ移行』
アルファの声と同時に、通路の奥から機械的な駆動音が響いてきた。
現れたのは、身長 3 メートルはある巨体のゴーレムたち。
全身が黒い金属で覆われ、赤いカメラアイが不気味に光っている。
「迎撃システムか!」
俺は錬金術で創った銃を構えた。
弾丸はミスリル製の徹甲弾。
これなら装甲を貫けるはずだ。
「やらせるか!」
引き金を引く。
銃声が遺跡内に響き渡った。




