35/90
第 35 話:砂漠の街と遺跡の情報
旅は順調に進み、俺たちは砂漠の入り口にあるオアシス都市「ザハラ」に到着した。
ここは遺跡探索の拠点となる街だ。
日差しが強く、乾燥した風が吹いている。
「暑いな……」
「……水、飲みたい」
宿に入り、冷たい水を飲んで一息つく。
まずは情報収集だ。
冒険者ギルドへ行き、クロノスの遺跡について聞き込みを行う。
「クロノスの遺跡? やめときな、兄ちゃん」
現地の冒険者たちは、皆一様に首を横に振った。
「あそこは呪われてる。近づいた奴は誰も帰ってこねえ」
「古代の機械人形がうようよしてるんだ。剣も魔法も効かねえ化け物だぞ」
かなりの危険地帯らしい。
だが、ここまできて引き返すわけにはいかない。
「アルファ、遺跡の危険度は?」
『推測される脅威レベルは A ランク相当。通常の装備では攻略困難です』
「なら、対策を練るまでだ」
俺は市場で素材を買い込み、錬金術で対ゴーレム用の装備を作ることにした。
貫通力を高めた徹甲弾、熱を遮断するマント、そして緊急脱出用の転移スクロール。
準備に手抜かりはない。
「行くぞ、ノア」
「……うん」
翌朝、俺たちは灼熱の砂漠へと足を踏み入れた。
目指すは、蜃気楼の向こうに霞む巨大な遺跡だ。




