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第 19 話:浄化の儀式
「アルファ、浄化の効率を上げるための儀式を構築しろ!」
『了解。古代魔法「サンクチュアリ」の術式を展開。錬金術による触媒生成を並行して行います』
俺は片手でノアに魔力を送りながら、もう片方の手で地面に魔法陣を描く。
錬金術で創り出した聖水を撒き、場を清める。
即席の浄化儀式だ。
「はあああああっ!」
俺の魔力が魔法陣を起動させ、光の柱が立ち上る。
その光がノアの光と共鳴し、爆発的な浄化の波となって洞窟全体に広がった。
黒い澱みが、次々と消滅していく。
腐敗した臭いが消え、代わりに清涼な空気が満ちていく。
壁面の岩肌から、再びキラキラとした鉱石の輝きが戻ってきた。
「……終わった、か?」
光が収まると、そこには元の美しい鉱山が戻っていた。
澱みは完全に消え去っている。
「やったな、ノア」
「……うん」
ノアが振り返り、微笑む。
だが、その直後、彼女の体がぐらりと傾いた。
「っと!」
慌てて支える。
魔力を使い果たして気絶したようだ。
寝顔は安らかだ。
俺は彼女を背負い、地上へと戻ることにした。
背中の温もりが、心地よかった。




