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異世界転移、相棒は全知全能AI ~「質問」だけでスキルを創造できる俺が、記憶喪失のヒロインと世界を気ままに旅します~  作者: 悠々


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第 17 話:鉱山の調査とノアの力

北の鉱山は、シリルから馬車で半日の距離にあった。

到着すると、入り口付近には活気がなく、工夫たちが不安そうに座り込んでいた。


「頼んだぞ、錬金術師様」

「任せてください」


俺とノアは、暗い坑道へと足を踏み入れた。

アルファの『暗視』モードで、暗闇も昼間のように見える。


「アルファ、周囲の状況は?」

『鉱石反応、極めて希薄です。また、大気中のマナ濃度が異常に低下しています』

「マナが薄い?」


奥へ進むにつれ、空気が重くなっていくのを感じる。

息苦しい。

これが工夫たちの体調不良の原因か。


「タクミ、ここ……嫌な感じがする」

「ああ、気をつけろ」


その時だった。

ズズズ……と地響きが鳴り始めた。


「地震か!?」

『警告。直上の岩盤が崩落します。回避不能』


「なっ!?」


見上げると、巨大な岩が俺の頭上へ落ちてくるところだった。

避けられない。

俺は反射的に腕で頭を庇った。


「タクミ!」


ノアの叫び声。

直後、ドン! という衝撃音と共に、視界が光に包まれた。


「……え?」


目を開けると、俺は無傷だった。

俺の頭上、わずか数センチのところで、巨大な岩が止まっていた。

いや、見えない壁に阻まれている。

その壁を作っていたのは、ノアだった。


彼女が両手を掲げ、淡い紫色の光を放っている。

その光が障壁となり、岩を受け止めていたのだ。


「ノア……その力は?」

「……わからない。でも、守らなきゃって思ったら……」


ノアが手を払うと、岩は横へと弾き飛ばされた。

彼女はその場にへたり込む。


「大丈夫か!?」

「……うん。ちょっと、疲れただけ」


俺は彼女を抱き起こした。

記憶喪失の少女。

ただ者ではないと思っていたが、まさかこんな力を持っていたとは。

謎は深まるばかりだが、今は彼女に感謝だ。


「ありがとう、ノア。助かったよ」


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