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異世界転移、相棒は全知全能AI ~「質問」だけでスキルを創造できる俺が、記憶喪失のヒロインと世界を気ままに旅します~  作者: 悠々


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第 11 話:新しい日常と小さな願い

冒険者としての生活も板につき、俺とノアはシリルの街での穏やかな日常を送っていた。

朝起きて、宿の食堂で朝食をとる。

ギルドへ行き、簡単な採取依頼を受ける。

昼過ぎには戻り、市場を散策したり、屋台で買い食いをしたりする。


そんなある日、俺たちは市場の雑貨屋を覗いていた。

日用品から怪しげな骨董品まで、様々なものが並んでいる。


「ノア、何か欲しいものあるか?」


俺が尋ねると、ノアは少し迷った後、店の奥にある棚を指差した。

そこには、埃をかぶった古びた木箱が置かれていた。


「あれ?」

「……ん」


店主に頼んで見せてもらう。

それは、手のひらサイズのオルゴールだった。

装飾は剥げかけ、ネジも錆びついている。


「お目が高いね。こいつは相当古いもんだよ。今はもう動かないけどね」


店主の言葉通り、ネジを巻こうとしてもびくともしない。

だが、ノアはそのオルゴールをじっと見つめていた。

まるで、何か懐かしいものを感じるように。


「……これ、欲しい?」

「……動かない?」

「ああ、壊れてるみたいだ」


ノアは残念そうに眉を下げ、オルゴールを棚に戻そうとした。

その表情を見て、俺の胸がちくりと痛む。

出会ってからずっと無表情だった彼女が、初めて見せた「興味」と「落胆」。

このまま諦めさせるわけにはいかない。


「おじさん、これいくら?」

「え? 壊れてるよ?」

「いいんだ。修理してみるから」


銀貨 5 枚でオルゴールを買い取った。

店を出て、オルゴールをノアに手渡す。


「直してやるよ。俺に任せとけ」

「……直る?」

「ああ、絶対直す」


ノアが嬉しそうにオルゴールを抱きしめる。

その姿を見て、俺は決意した。

ただの冒険者稼業だけじゃダメだ。

もっと色々なことができるようにならないと。

ノアの願いを叶えるために。


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