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光の欠片、闇の余白  作者: こっくん
第六章 果て

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エンディングA この空間の先へ

 あの光の荒波のあと、世界は、完全に姿を取り戻した。人々はあの暗黒の時代から人間らしい生活を取り戻し、伝統的な信仰は再生し、中央のタワーにあった議会は今日も激しい怒りに包まれ、鉄道は少し遅延をしながらも平常に運転を続けている。アモルはこの世界を待ち望んでいたのだ。


 ..信仰の再生って、何を信仰しているんだろう?


 アモルは、その世界で穏やかに過ごしているのだろうか?..そんなわけがない。


 アモルは、今日も信仰の「対象」として、祈りを続けている。あの神殿を、まるで中央のタワーのごとく再建した。アモルは今日も祈りを続けている。


 「..おお我らの主よ、この聖なる神殿に来て参りその美しき声をお聞かせください..」


 ..後ろで座っている数々の人々は祈りを捧げ続ける。しかし、世界が再生したとしても、アモルは他の人間のように食べたり、眠ったり、異性に感情を抱いたりすることはできない。する気がない。


 アモルは「人間」というよりも、「観測装置」でしかないのだ。この世界がアモルの「観測」によって操作されていることを、この世界の住民は知っていない。世界自身は確かに、あの光の荒波によって「再生」されていた。しかしアモル自身は人間へと「再生」sることは、残念ながらできなかった。


 アモルは、あまり今の現状には満足していない。他の「人間」と同じように食べて、夜には寝て、かわいいという感情を抱きたかった。


 「普通」になりたかったが、なることはできないのだ。


 ...数十年後、アモルは死んだ。どうも病気だったようだ。死に方は「普通」だった。..しかし、「観測者」が消えたあと、世界はどうなってしまうのだろうか?


 支配者が消えたあとの世界に来るのは..?冷たい神話が、終わりを迎えた。

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