花宮カナ、報告する
お疲れ様でございます
まったくね
ようやくですよ、PC環境
物書きが出来るようになりました
まだ私事なんかで、面倒がいっぱい残ってるんですけど
とにかくPCが動かないのでは仕事にならないので、そっちはほったらかしでした
まあさておき、本日のぼくコレ、どうぞ
「…まあ、とりあえずは君づけでも良いか。ボクの彼女さんになったら、呼び捨てで良いからね?じゃ、練習に戻るよ。先輩達が怒っちゃうからね」
笑顔で手をヒラヒラさせながら、北村がポジションへと走って戻ってゆく―――
何やら怒鳴られているようだが、気にしたような様子は全く無さそうである
それから泰恒とカナはお互い口を開く事無く、それぞれの家へと帰った―――
泰恒に、カナの事を諦めるつもりなど毛頭無い
だが、どうして良いかが分からないのだ
一方のカナは、頬にキスをされた衝撃と、ハルオの格好良かった姿がフラッシュバックし続けている
カナがバスを降りる際に辛うじて手を振っては貰えたものの、あまり己を気にしてくれてはいなかったという事を、泰恒は見て取っていた
このままでは何の手立ても無いまま、北村にカナを奪われてしまう―――
その事を理解した泰恒の目には、決意の色が表れていた
帰りの道中で買い物を済ませ、自宅の玄関を開けるカナ
いつも通りで家族はまだ帰っておらず、ジャージに着替えて夕飯の支度を始める
本日のメニューは豚の生姜焼きであり、弟の健太がいっぱい食べるせいで、お肉の量は多めである
ビニール袋にチューブの生姜、にんにく、お醤油、みりん等を入れ、お肉と一緒に揉み込むカナ
気もそぞろであり、同じ所ばかり揉み続けている
一方の泰恒は、歌の特訓に励んでいた
元々、響きの良い声を持っていた泰恒である
現状、下手なプロでは勝てないレベルにまで到達しているが、まだ練習を止める気配は無い
まだ、高音部の響きの限界感が抜けていない―――
これを抜けるような高音で歌い上げる事が出来るようになった時、泰恒の武器の一つが完成する
恐らくスポーツで北村に勝つ事は、不可能である
あの抜群の運動神経に、追いつけるとしたら数年後であろう
それでは遅いのだ
ならば自身は、歌で勝負する―――
それが泰恒の方針であり、目下他の追髄を許さない歌声となっているが、まだ練習を止める気配は無い
「…姉ちゃん、今日の生姜焼きマズい…」
ここんとこ、生姜しかついてない―――
味の偏りを正確に感じ分ける健太の、言葉はいつも直球である
「…文句があるなら食べなきゃ良いでしょ?それか自分で作って。私ばっかりやらされてるんだからね?」
姉の言動が、普段より厳しい―――
己が非とは、何かと考え始める健太―――
別にそんなものは無いのだが、姉ちゃんのゴハンがマズいというのは健太にとって死活問題である
右手で頭を抱え、心当たりを探し始めている
「ただいまーーー!!(達夫&忍」
いつも通りの二人である―――
今日は何故か母親がミニスカメイドさんのコスプレなのだが、カナは気にしない事にした
「パパ、ママ、おかえり~」
「ああ、ただいま」
妻の忍をストッと下ろし、達夫さんが微笑む
「今日は学校で何かあったかい?」
何気ない会話のつもりだったが、返ってきた答えは達夫の思考を一瞬止めるに至るものだった
「…うん、北村くんって言って、隣のクラスの男の子に、ほっぺにキスされちゃった…」
「…それってひょっとして、ハルオ君って名前の方じゃない?…」
ンンンンンンンンンンンンンン
やっと寝れる




