花宮カナ、担ぎ込まれる
お疲れ様でございます
まったくね
折角の日曜日に何してたかと言うと、スーパーに買い物に行って、ちょっとお酒飲みながら物書きして、寝てただけです
今日の感想―――
ビールが旨かった
以上です
それでは本日のぼくコレ、どうぞ
「あ、はい。竹田泰恒と申します」
キタァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!―――
心の中で天を仰ぎ、魂のガッツポーズを決める達夫―――
甲子園、優勝―――
国会議員、当選―――
プロポーズ、成功―――
そんなレベルのアドレナリンが、達夫の脳を侵食してゆく
現在、冷静でいるのが非常に難しい達夫であるが、震える唇を噛み締め、なんとか言葉を紡ぎ出した
「ささ、どうぞお上がり下さい。…カナはどうかしたんでしょうか?元気が無いようですが」
僅かに平静を取り戻した達夫が、カナの状態に気づく
「ああ、学校で死人が出そうなところに、カナさんが立ち会ったんです。怯えてしまっているようで、こうなっているといった次第です。放っておけなかったので、送って来ました」
いい人だ―――
今度は目頭を押さえ始める達夫―――
もう、あげる―――
いえ、貰ってやって下さい―――
あなたにだったら、全然OKです―――
なにやら目頭を押さえて立ったまま、上体を何度も屈める達夫
その心中を察した忍が、ポンポンと肩を叩いて背中をさする
何故か、達夫は泣き出してしまった―――
頭の中では、ウエディングドレスを着たカナが、達夫に今まで育ててくれた事への感謝の言葉を述べている
どうか幸せになってくれ、カナ―――
今まで一緒に過ごした時間は、本当に幸せだった―――
何故、カナの父親が嗚咽を漏らしているのかが分からず、どうして良いか対応に苦慮する泰恒
とりあえず差し当って、カナを部屋で休ませてやった方が良いだろう
「…あのう、カナさんのお部屋はどちらでしょうか?お連れして休ませてあげたいのですが」
玄関でカナの靴を脱がせ、己の靴も脱ぎつつ、泰恒がカナを担いで玄関を上がる
なるほど、ご休憩ですか―――
お泊りではないんですね?
初手としては慎みのある、大変ご立派な判断かと思われます
いつの間にか嗚咽が止まっていた達夫が、妻の忍に目で合図を送る
コクリと頷いた忍は、即座に行動を開始した
達夫からカナの部屋へと案内され、肩に担いだカナをベッドに下ろす泰恒
へぇ、ここがカナちゃんの部屋か―――
部屋を見回すと、何やら色々おかしい
これってひょっとして、コンドームってヤツじゃないでしょうか?―――
これってひょっとしなくても、電マですよね?―――
そう、達夫と忍は、カナと泰恒に既成事実を作って欲しいのである
さて、私の一日は終わりました
お酒を飲みつつ、何か面白い動画でも探しながら、いつの間にか寝ている事でしょう
今はまだ、こうしているしか手立てがありません
私は、行動を続けます
それでは、おやすみなさい




