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ぼくコレ  作者: M太郎
33/43

花宮カナ、担ぎ込まれる

お疲れ様でございます


まったくね


折角の日曜日に何してたかと言うと、スーパーに買い物に行って、ちょっとお酒飲みながら物書きして、寝てただけです


今日の感想―――


ビールが旨かった

以上です


それでは本日のぼくコレ、どうぞ

「あ、はい。竹田泰恒と申します」



キタァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!―――



心の中で天を仰ぎ、魂のガッツポーズを決める達夫―――



甲子園、優勝―――


国会議員、当選―――


プロポーズ、成功―――



そんなレベルのアドレナリンが、達夫の脳を侵食してゆく


現在、冷静でいるのが非常に難しい達夫であるが、震える唇を噛み締め、なんとか言葉を紡ぎ出した



「ささ、どうぞお上がり下さい。…カナはどうかしたんでしょうか?元気が無いようですが」


僅かに平静を取り戻した達夫が、カナの状態に気づく


「ああ、学校で死人が出そうなところに、カナさんが立ち会ったんです。怯えてしまっているようで、こうなっているといった次第です。放っておけなかったので、送って来ました」



いい人だ―――



今度は目頭を押さえ始める達夫―――



もう、あげる―――

いえ、貰ってやって下さい―――


あなたにだったら、全然OKです―――



なにやら目頭を押さえて立ったまま、上体を何度も屈める達夫

その心中を察した忍が、ポンポンと肩を叩いて背中をさする



何故か、達夫は泣き出してしまった―――



頭の中では、ウエディングドレスを着たカナが、達夫に今まで育ててくれた事への感謝の言葉を述べている


どうか幸せになってくれ、カナ―――


今まで一緒に過ごした時間は、本当に幸せだった―――



何故、カナの父親が嗚咽を漏らしているのかが分からず、どうして良いか対応に苦慮する泰恒


とりあえず差し当って、カナを部屋で休ませてやった方が良いだろう


「…あのう、カナさんのお部屋はどちらでしょうか?お連れして休ませてあげたいのですが」



玄関でカナの靴を脱がせ、己の靴も脱ぎつつ、泰恒がカナを担いで玄関を上がる



なるほど、ご休憩ですか―――



お泊りではないんですね?


初手としては慎みのある、大変ご立派な判断かと思われます



いつの間にか嗚咽が止まっていた達夫が、妻の忍に目で合図を送る


コクリと頷いた忍は、即座に行動を開始した



達夫からカナの部屋へと案内され、肩に担いだカナをベッドに下ろす泰恒



へぇ、ここがカナちゃんの部屋か―――



部屋を見回すと、何やら色々おかしい



これってひょっとして、コンドームってヤツじゃないでしょうか?―――


これってひょっとしなくても、電マですよね?―――



そう、達夫と忍は、カナと泰恒に既成事実を作って欲しいのである

さて、私の一日は終わりました


お酒を飲みつつ、何か面白い動画でも探しながら、いつの間にか寝ている事でしょう


今はまだ、こうしているしか手立てがありません

私は、行動を続けます


それでは、おやすみなさい

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