2-Ⅴ
ずっと1日一緒にいたのに小陽の連絡先を何も知らない。
クリスマスツリーの前で写真を撮ったとき、小陽のスマホだけでしか撮っていなかった。
だからそれを口実にLINEを交換することにした。
「LINE、交換してくれる?そうしたらいつでも話せるし繋がっていられるかなと思ったんだけど・・・」
言ったそばから、断られたらどうしようと最悪の場合を考える玄。
『心臓がドキドキして相手に聞こえるかと思った』
とかフィクションの世界ではよくあるシーンだけど、そんなかわいいものじゃなくて、心臓バクバクで飛び出すかと思った。
余裕感出してたけど実はこんな状態だったんだ笑
小陽が男の人と1回もLINE交換したことない、中高女子高だったから付き合ったこともないって言っ
た時俺の心が高校生に戻ったような気がした。
単純に嬉しくてうれしくてにやけが止まらなかった。
え、この気持ちって俺だけかな・・・どうなんだろう
男性だったらこの気持ちわかりますよね?
でも、もし小陽が他の男、例えば同じ大学の男とLINE交換してたら俺は嫉妬する。
怒ったりとかは無いと思うけど1人心の中で嫉妬してます。
愛、重い・・・?
でもそれは仕方のないことだと思うんだよ。
好きなんだから。
人間って1つ願いが叶ったら1つ欲が出てくる生物。
小陽が敬語で話しているのが2人の距離を表しているような気がして
その日俺は敬語禁止令を発令しました。
無理無理ずっと言ってるから、敬語使ったら会えなくなるよ、という
俺からのただただ一方的な条約も発表しました。
俺だって会えないのは嫌だから心からの応援をしていきたいと思います。
なんてね、俺は小陽にあまあまだから多分敬語使ってもこの条約は無効になりそうです。
この話はちょっと短めになっています(-_-;)
読んでくださりありがとうございます