1-Ⅱ
次に向かったのはレストラン。
注文して料理を待つ間に小陽にプレゼントを渡す。
渡したのはお揃いのネックレス。
喜んでくれると良いなー。なんかドキドキしてくる。
小陽はネックレスを受け取ると、語彙が崩壊してしまった。
あわあわして全然言葉になってなくて、やっと口にした言葉が「人生の中で1番嬉しい」
とか言うのずるいからね。
逆に俺がキュンってなってるから。
俺がネックレスをつけてあげると、小陽は照れまくっている。
その顔も本当にかわいすぎるからね。
それを言うと小陽はまた照れる。これは永遠続くループに突入してしまいそうだ。
小陽人生初のお酒はシャンパン。おいしいって言ってくれて、ほっとする。
ピザを食べたりパスタを食べたり、そしてお酒も飲んだり。
危ない。酔う前にしたいことがあるんだった。
トイレで席を外すと、小陽に断りを入れる。
もちろんトイレに行くって言うのは口実だけど。
お店に頼んでおいたバースデーケーキを席まで運ぶ。
「20歳おめでとう」
俺がそう言うと、小陽は泣き出した。
「ありがとうございます」ってちゃんとお礼とか言えるところ、良いなー。
泣いている小陽を見て、
「俺は笑っている小陽の方が好きだな。」
思わず「好き」というワードが口から出てしまう。
カメラも回っているけど、、、まあ本当のことだから良いか。
そう、俺はたった3時間のでいつの間にか小陽のことが好きになっていた。
笑っている顔、照れている顔、ぼんやりしている顔、泣いている顔、いろんな表情から目が離せなくなっていた。
撮影が終わりプロデューサーから撮影終了の声がかかる。
「なんか寂しいね」、俺がそう言ったのは社交辞令じゃなくて本当に寂しかったから。
もう会えないと思ったらつらくなってた。
「また絶対に会えるよ」って言ったのは自分に言い聞かせてたのかもしれない。
だって1日で、小陽のことが好きで好きでたまらなくなりそうだったから。
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