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〃④

「ちーちゃん?」

僕がそう呟くと、隣にいた件の「ちーちゃん」は、言った。

「ああ、えっと、この人、私のお姉ちゃん」

「百合で~っす。よろしくね」

茶髪の先輩改め鈴木百合先輩が名乗った。

「百合先輩、ですね。覚えました。僕は、鈴木千尋といいます。よろしくお願いします」

「え? なんて?」

「鈴木千尋です。妹さんと同じです」

「にゃはは、面白いな~。まあ、ありふれた名字にありふれた名前だしな~」

「それにしても、名前の印象と違いますね」

「よく言われるよ。百合って、何となくイメージ的には、黒髪ロングの……。そう、会長みたいな感じだもんな」

「ん? 私がどうかしたか?」

「おや、噂をすれば」

「あ、会長。さっき放送かけて、こいつら呼び出しましたよね。昼休み」

「ん? ああ、来てくれたのか! で、どちらが鈴木千尋だ?」

「どっちもですよ。だから二人で来たんです」

「呼び出し?」

「昼の時間に、会長が放送かけてたじゃないですか」

「あ、ああ、お、覚えてるよ?」

「覚えていないのなら、黙っていろ。百合。さて、君たち、二人ともA組だな?」

「「はい」」

「よし、出席番は?」

「僕が先です」

「よし、なら君だ。なんでも、すごく優秀な生徒がいると聞いて、呼び出したんだ。ああ、ちょっと待て、そっちの君も、A組なんだよな?

なら、君も入ってくれるとありがたい」

「あの、入るって、どういう……?」

「そうですね。いまいち、状況が飲み込めてません。ですので、教えていただけますか?」

「ああ、短く済ますつもりだが、立ちっぱなしもなんだ。掛けたまえ」

「って言われても、椅子がないですけど」

「ヨッシー、そこのとってきて」

「鈴木先輩、ヨッシーってのやめてくださいってば」

「そう言いつつも、素直にしたがうのか。まあ、加藤、百合は一度決めるとあだ名はそうそう変えんぞ。まあ、諦めておけ」

「あ、ありがとう。ヨッシー」

「ありがとう。加藤くん」

「てめえ鈴木! ヨッシーって呼ぶな!」

「なんだ。君達は友達か。そうそう、話だったな。実は、この生徒会、人数が少ないんだ」

「でしょうね」

「まあ、三人しか見てませんしね」

「でだ、朝にも全体の前で話したが、優秀な生徒を引き込める規則を作った。そして、昨年度一位の君を見つけた」

「なるほど、それで僕を引き込みたいと?」

「飲み込みが早いな。それで、返事は?」

「規則なんでしょう? なら、僕は入るしかないじゃないですか」

「君はどうだ?」

「え、……。まあ、じゃあ、入ります」

「よ~し、そういうことなら、これからよろしくな。ちーくん、ちーちゃん」

「ちーくん?」

「君のあだ名だ。生徒会の一員だろ?」

「えぇ、……」

「ぷはは、俺ともこれからよろしく頼むぜ? ちーくん。ぷはははは!」

「笑いすぎだろう……」

「いや、面白いよ……。よろしくね、ち、ちーくん。ぷぷっ」

「ええ、君まで……?」

まあ、かわいい笑顔が見れたし、良しとしよう。

という訳で、僕たちは生徒会に入ることとなった。


まあ、明日から頑張ってくるとしよう……。あれ?

明日って、休みか?

GWあるの忘れてたな。

僕がそんなことを考えていると、会長が言った。

「では、明日、歓迎会を開催する!」


会話文だらけって、読みにくいですかね?

感想などで教えてもらえるとありがたいです。

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