天才の電車
(この話は、アルファポリスでは、投稿していない物語です!本編はアルファポリスで読めます!)
第2話
土曜日、私(甘楽 明美菜)は、目を覚ました。
「ふぁ~……。今何時……」
時計を見ると、8時。学校の日なら遅刻決定だが、今日は土曜日。ゆっくり寝てられる……。
っ!!!わああああー!どうしよう!
今日、8時半に結菜と出かける約束!!
忘れてた!!
私は、得意の10秒着替えで、服を着替え、リビングに降りた。
「お母さーん!…あれれ?」お母さん今日は仕事…?えええ!なんでぇ!?
テーブルの上には、置き手紙が。
<明美菜へ。おはよう。今日は、お母さんは仕事です(泣)7時まで帰れないので夕飯は結菜ちゃんの家で食べてね。(連絡しておきました)よろしくね。 母>
(泣)ってwwお母さん土日は仕事出たくないって言ってたもんね。
私はトースターに残っていたパンを食べる。気づけば、もう15分経っていた。
仕方ない……と思って、結菜にメールを打つ。
<おはよ!寝坊しちゃって、今朝ごはん食べたの。もし良かったらうち来てくれない?>
うう…
約束の日2度目の寝坊だよ…。
<おはよ!また寝坊したの??待ってるの嫌だから、明美菜のうちまで行くね!5分で着くからー!>
ご、5分!?まぁ、確かに、家と結菜の家の距離は短いけど…5分か…。まず歯磨きしなきゃ。
ピンポーン…
ええ!はや!私まだメイクが……
私は玄関にいって、ドアを開ける。
「おはよ。あれ?まだメイクしてないの??」
「結菜が早いからだよ…」いや、私が寝坊したのが悪いのかw
「いや、明美菜が寝坊するからでしょw」
スミマセン……
「いいから!メイク私やってあげよっか?」
「うん!やって!」
やっと、メイクが決まる。いや~やっぱり、結菜にメイクしてもらうと別人になった気がする!
「あーあー。もう20分も過ぎてる」結菜が家の時計を見て言う。
「あれ?電車の時間大丈夫だっけ?」
「うーん。まぁ、大丈夫かな。その辺は明美菜のせいということで。」
ご、ごめんなさいいい!結菜を怒らせると、1日何かと怖いから…。
「じゃ、行こ!」
結菜が、先に飛び出して行った。ごめんー!早く行きたかったよね…。
最寄りの駅まで、バスで行って、それから電車に乗る。行くのは私たちが住んでいる4つ向こうの町。結構おっきい町で、沢山お店もある。
今日は、2人で最近できたばっかりのタピオカのお店と、水族館に行こうということになっていた。ふと、電車の広告が目に入った。
_聖 暁学園 生徒募集!_
暁学園って…あの名門中高一貫校だ…。
生徒募集って、私が入っても無理だと思う…ってか入れないし。
「暁学園って、たしか、小学校の時にクラス同じだったコ、入ったよ。」
え?衝撃なんだけどwそんな頭いい人いたんだ…。
「ま、明美菜、諦めなよwうちの学校も負けず劣らずってとこだし。」
そうだねぇ…。
<次はー、前原ー。前原ー。>
と、電車が止まる。と、噂をすれば、暁学園の制服を着た少女ふたりが、乗ってきた。1人は、ポニーテールの黒髪美人で、もう1人はツインテールの似合う茶髪の子。って、髪染めるのいいの??うちの学校でそんなことしたら……あ、染めてる人居たわ…。