プロローグ
この世界は理不尽だとは思わないかい?
君だって理不尽で死んだと言っても過言ではないよね。 え? 理不尽でも良いって?
はははッ! 面白いな君は、まっいいさどうせ君が死んだってことに変わりはないんだ。
そう落ち込まないでよ、次は良い人の生活が遅れると思うからさ。
さっ、もう時間だ、短い時間だったけど楽しかったよ、君とまた会えるといいね。
◇
――目覚ましの音で開けたくもない目を覚ましてしまう。できればもう少し寝ていたい。昨日のバイトの疲労ののせいか、体がだるい気がする。シフト11連勤をもこなしたからだろうか。さすがにブラックだとはわかっているのだが、義理の姉妹達を養うためなのだから仕方がない。いやいやと体を起こそうとするが、全体の筋肉に力が入らない。
「つっきぃぃーーーーーー! おっきろーーーー! 学校遅れるよー!?」
「痛いっ痛いっ暴れるな! 紅羽!まだ朝10時だし、お兄ちゃんは学校なんていかなくてもいいのっ!」
ベットで暴れる妹、紅羽に言うと、じっーとこちらを見つめながら掛け時計をゆびを指しながら言った。
「学校に行かないどうかはいいとしても、10時って朝じゃなくてもう昼間じゃないの?」
冷静に正論を返されてしまう。心の中で反省しながら歳が4つ離れている妹をまじまじと見つめる。
すると、あることに気がつく、紅葉の腰まである綺麗な赤髪はどうやら今日は縛ってはいないようだ。
そしてそれはなにを示すかというと。
「――昨夜は朝まで楽しんでいたご様子ですね、紅羽さん」
俺はにっこりと笑いを浮かべそんなことを言う。紅羽は俺の言葉に築いたのかさっきまであっていた目を横へと逸らす。さらに探りを入れてみることにした。
「イベント楽しかったかな? 俺忙しくてでできなかったんだよな~」
「だって! だって! イベントやりたかったんだもん!月兄よりはやくやって自慢したかったし…仕方ないじゃん! 手がとまらないんだもん!」
涙目で俺に必死にうったいかけてくる、どうやら色々救いようのない妹のようだ。
今回は可愛いから許してやろう。今度から注意すればいいのだからな。俺は、手を紅羽の頭にポンと置き。
「しゃーない!…じゃ、今日は一緒にゲームするか」
「うん!!10時間位プレイしよ!」
◇
カチカチカチカチカチ…。二人のコントローラーの音が部屋に響きわたる。そんなに押して大丈夫か? ってほどカチカチとコントローラーを動かす。
「っておい! そこでそのスキル使うのか!?」
「そうだよ、そうするとね」
「おぉ、お見事ですよ~紅羽さん見事に敵プレイヤーをキルできましたぞ」
「いやいや~こんなもんですよ~」
妹は基本的にはRPGなどが得意だ。そういうゲームならば一番頭つかえるかもしれない、因みにだが、姉の得意のゲーム類はというと・・・。
「あんたらなにぃ~やってるの?」
俺たちは部屋の後ろから聞こえる声に恐怖を覚えた。その声は姉、真捺だ。
「待て待て、姉よ許してくれないだろうか」
「許す? なに言ってんの月夜、別に怒ってないんだけど」
あんたこそなに言ってんだよ、俺は笑顔でカッターナイフもってるあんたがもの凄く怖いよ、姉は目に入った茶色い髪の毛を左に流し俺たちを見つめる。すると、紅羽がほっぺを膨らませ姉の文句を言う。
「じゃあ、マナ姉は口出さないでよね、全く私たちが楽しくゲームしていれば……痛い、痛いよマナ姉やめてよー」
紅羽はマナ姉に頭をグリグリとされる。姉流奥義 ”グリオバスター”だ。前に一度食らったことがあったが痛いなんてものじゃなかった、次の日のバイトは休むくらいの痛さだよ。妹にやってるのは手加減だとは思うが、もし自分もやられるかと思うとゾッとする。やられる間にとりあえず謝らなくては…。
「マナ姉悪かった…ぐふぁっ!」
腹に一発食らってしまい口から空気を吐き出す。
この人手加減って言葉知ってるかな? ま、分かるわけないか姉はそこまで悪い人生を歩んでこなかったのだから。
「で、聞くけど何で学校にも行かずにこんな時間までゲームしてたのかな?」
時刻は起きてから2時間後過ぎ、12時になっていた。もう、そんな時間になるのだなあまり時間を気にせずにやっていたものだから感覚がおかしい。
「使命感といいますかなんと言いますか」
恐怖で思わず敬語になってしまう、紅羽など布団の中に逃げてしまった。逃げられるなら俺も今すぐこの場から逃げたしたい。逃げたりなんてしたらもっと酷いことになるのが目に見えている。
「あの、ごめんなさい、その仕方なかったんです俺にも色々事情はあるわけですし」
姉の目を逸らしながら謝罪をする。
「じゃあさ、これで勝負つけよう」
姉が取り出しのは、チェス盤だった。最も真姉が得意とする、ゲームだ。少し前は俺の方が強かったのに、いつからか真姉の腕が上がっていた。
「別にいいけど、吠えずらかく、なよ?」
「どっちのセリフだか」
「つきにぃー! 頑張れー!」
「おう!」
紅羽も応援してくれる事だ、負けるなんて事は絶対・・・ないっ!
◇
「月夜ぁ~、早くご飯作って~」
「分かってるよ!!」
なんで俺は負けた? そろそろ負ける要素あったか? ないよな? しかも、負けた上になんで俺はお昼作らされてんの。
どう考えてもおかしい!!!!
「はい、出来たよ! 月夜特製『カツラーメン』」
結局、作るんだけどね。
「うーん! これこれ! つきにぃの得意料理! カツラーメン! ・・・美味しいぃぃぃ!」
「得意料理じゃなくて、それしか作れないの間違いよ、美味しいのは確かだけど」
それは、言わないでくれよ。自然と出ないはずの涙が目からこぼれ落ちてきちゃうよ。
実際、それしか作れないけどさっ!
2人は満足そうに、料理を食べてくれる、ゲームはみんなで楽しくやって、たまに喧嘩して、こんな日常が何より楽しい。どうせならずっと続けばいいとさえ思ってしまっている自分がいる。
だが、世界というのは理不尽でそんなに楽しい時間は続かない。
そう、それは本当に唐突に来た。
ピンボーンとなる家のインターホン。2人は美味しそうにご飯を食べている。結局俺が出るのか。
「はーい、どちら様・・・ッッ!!」
ドアを開けた瞬間、俺は刺された。刺された腹部分からは血がドバっと流れている。こんなに出血していたら死ぬのも時間の問題だ。
「お前は・・・誰だ・・・よ」
途切れ途切れの言葉で刺してきた相手に問う。
「……」
くっそ、答えろよ…。
「ッ!!!」
腹部が痛む。自然と体が床に倒れる。頭を床に打つが感覚がおかしいのか、痛いという感覚がなかった。
ああ、俺死ぬのか、あっけない人生だったな。
死にたくないな。まだ生きてたい。
なぁ、神様こんな世界、理不尽だの矛盾な世界だの言ってたけどさ、まだ俺は死にたくないよ。
神様…本当にいるならさ……今度はまた、あいつら達と同じ世界に生まれさせてくれよ。
「つきにぃーー!!!!!!!!!!」
「月夜!」
「!? 紅羽…」
どうやら、戻ってくるのが遅かったからか様子を見に来たようだ。真姉もいるようだ。最後に二人に会えたのは少しラッキーだったのかもしれない、なぜそんな事をおもったのやら。
「真姉…紅姉…逃げろ…」
「ちッ…まだいきてやがったかッ!!」
とどめをさすかのようにナイフを何度も何度も腹部辺りをさす。
「あッ!がっ…!!ああああああああああッッッ!!!!!!!」
もう、だめだ……。そう思った瞬間。
俺は意識をなくした、死ぬという事に恐怖していた自分だが不思議なことに平然といられた。
最後に見たのは、紅羽や真姉か追われている姿だった。
頼むから死なないでくれ。