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底辺種族の逆転  作者: ナオフミ
三章黒鉄聖也暗殺編
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会議


「んっ、いてて」


目を覚ました聖也は頭痛がひどく、自分がベットではない場所で寝ているのが理解できた。


「なんでこんなこんな所で・・・・ん?」


モゾモゾと聖也の隣で何かが動たので、聖也は毛布を取って見てみると。


「あ~ん聖也、そんなとこらぁめ~むにゃむにゃ」


全裸で寝ていたシャーロットがいた。聖也は反射で毛布を思わずかけ直してしまった。こめかみのところを抑えながら昨日のことを思い出そうとする、が、何も思い出せない。


「昨日俺は晩御飯を食べにギルドに行って・・・、その後ギルドの特製の肉を食べて・・・・、その後はどうしたか・・・・」


昨日のことを必死に思い出そうとするが、頭がそれを拒絶するように思い出せない。頭から煙がでるほど考えていると、シャーロットとは逆の方からまた何かが動いた。


「今度はなんだよ・・・・」


取ってみるとそこには、シャーロット同様全裸で寝ていたサテラがいた。もちろん聖也はすぐに毛布をかけ直した。


「ここは危険だな・・・あれ?」


こんな全裸の女子に囲まれていたらいろいろとまずいと思い、抜け出そうとしたが聖也の足に何か()()()()()()がくっついていて動けないことに気づき足元を見てみると。


「しゅじんもっと~」

「セイヤったら強引なんだから~」


抱き枕を抱くように聖也の両足をがっちりロックしていた(全裸で)エミリーとネルがいた。


「本当に昨晩何があったんだ・・・・」



この状況を見て聖也は自分が何が多分何かしてしまったんだろうと考えられたが、何をしたのかは全く覚えていない。考えても埒が明かないので全員を起こすことにした。

全員に声をかけるとみんなすぐに目を覚ました、そして目を覚ますなり自分の格好ではなく俺の方を見て全員顔を真っ赤にして別の方を見た。聖也の方に何かあるのかと自分の姿を確認すると、聖也も全裸であった。

ついでに幸雨はいつものベットで安らかなに夢の中にいたのだった。



第一回「緊急会議 in 黒鉄家」


会議テーマ「みんなが全裸になって寝ていた原因について」


参加人数 五人(聖也、シャーロット、サテラ、エミリー、ネル)


司会 (サテラ)


「それでは、ただいまより緊急会議を始めたいと思います」


サテラの言葉にこの場にいる幸雨以外の全員がうなずく。

全員が全裸で目覚めた後、すぐに全員服を着て。顔を真っ赤にしたサテラが「緊急会議を開きます!」と言い出し、訓練を休みにして緊急会議を開くことになったのだ。


「それでは今回のテーマである「みんなが全裸になっていた原因」について何か知っている人は手を上げてください」


そう言って、聖也以外の四人が手を上げた。


「なにっ!お前らどうしてこうなったか知ってんのか!だったら早く教えてくれよ」

「だだだ黙りなさい!今から説明するから・・・・ネルが!」

「あっあたし!そりゃあひどいよシャーロット・・・・ええとサテラ何だっけ?」

「私ですかっ!うう~ん・・・エミリーさん!」

「主人が私たちを襲った」


空気が固まった。シャーロットもサテラもネルも言いづらくて他の人に回したのに、エミリーはそれを何のためらいもなく言ったのだ。


「・・・俺がお前らを襲った?具体的には?」

「ちょっ!あんたには羞恥心というものがないの!?」

「俺は羞恥よりも興味の方が勝っているからあまり恥ずかしくはない」

「ああああんたが恥ずかしくなくても、私たちが恥ずかしいじゃない!」

「それでエミリー具体的には?」

「無視をするなー!」



シャーロットの反論はあっさりと左耳から右耳へと流れていき、話は進んでいく。」


「まず主人はシャーロットにキスをした」

「ぎゃぁぁぁああーーー‼」

「そしてサテラの服を強引に引き裂いた」

「きゃぁぁぁーーー‼」

「そしてそしてネルの胸を思う存分もんで」

「あああぁぁぁーーー‼」

「最後にエミリーに脱げと命令した」



シャーロット、サテラ、ネルの順番でどんどんと声を出しながら倒れていく。この話の原因の聖也は顔を真っ赤にするわけでもなく何か一生懸命考えていた。


「ん~~~やっぱり思いだせない」

「今までの話を聞いて一番最初がそれ!?セイヤもうちょっと言うことがあるでしょ!」

「そうですよ黒鉄君!私を私をあんなに滅茶苦茶にしておいて」

「そうだ!そうだ!」

「主人もう一回だけ命令して」

「「「エミリーは黙ってて!」」」


三人から同時に叱られてエミリーは小さくしょぼんとしてしまった。


「そう言われてもなー、そもそもなんで俺がそんな風になったのかわからないか?」

「あっ、それなら大体あたしわかってるよ!」

「ならネル聞かせてくれ」

「おっほん、今回の原因はあのギルドの特製の肉にかけられていたソースの中に入っていたワインのせいだよ」

「ワイン?」

「そう、つまりセイヤはもう入っていないも同然のお酒に酔っぱらったっていうこと」

「・・・・あまり信じたくないがそうだと思う根拠は?」

「あの時の聖也は、目が半開きで頬も赤くなって口が回らず足元もおぼつかなかったから」

「・・・・・」


ネルの証言にサテラもエミリーもうなずいているから本当のことだと聖也は思った。しかし聖也はあまり信じたくはなかった、あまり自分の弱点を増やす行為は自分の命を危険にさらすことなのだから。


「というわけで私たちに謝って」

「待てシャーロット」

「もう待ちません!いつもも私を無視してる罰よ!」

「今回の議論は全員が全裸になった原因について話すと言うことだ」

「それはあんたが原因で」・・・・

「それは間違っている」

「なんでよ」

「俺が酔っぱらったのは肉にかかっていた肉のソース、ならそれを一番最初に俺に頼んだのは?そもそもあのギルドに俺たちを呼んだのは?そう考えれば元凶が一人浮かんでくるだろ」

「あっ」

「そうです」

「・・・・」


シャーロット、サテラ、エミリーはそれぞれの記憶を思い出して元凶を見つけ出し、三人そろって元凶、ネルの方を向いた。


「えっえっあたし!」

「そうだお前が今回の元凶だ。まず最初にお前はシャーロットに突っ込んで意識を失わせ、その後に謝罪を兼ねてギルドに誘った、そして俺にあの肉を進めた。全てお前が絡んでいる、これで証明されたな」

「ううぅ~」

「そもそもだ!お前はなんでいきなり突っ込んできたんだよ。今までの出来事があり忘れていたがなんで突っ込んできたんだよ?」

「それは・・・・ええと・・・・・」

「早く言え、じゃないとお前が全裸で寝ていたことを学校の掲示板に張り出すぞ」

「やめてぇぇぇ!言う!言うから」

「最初から早く言えばよかったんだ」

「ええと私がなぜ突っ込んだかというと・・・・・」


空気が少し重くなった、ネルの顔が真剣になり自然にみんなの体に力が入っているのだ。


「・・・・セイヤと友達になりたかったの!」

「・・・・・・はぁ?」

「友達になりたかったの!」

「・・・・」

「友達に・・・・」

「わかったから!そう何度も言うな!・・・・・そんな理由なのか?」

「そんな理由だよ?」

「なんで俺となんかと仲良くしたいんだ?」

「だって私とあんな勝負ができるのは今まででセイヤが初めてだったからかな?」



ネルとの勝負それは最初の授業でやった体力テストの体力テストの一五〇〇メートルでのことだ。あの時言いなり勝負を仕掛けられた聖也が見事に勝った。


「だが俺はヒューマンだ、お前が俺と絡んでいると周りからどんな目で見られると思ってるんだ」

「それは他人の意見でしょ?あたしには関係ない。あたしは自分が納得した相手を自分で決めるだからヒューマンだって、私にとっては他の種族と一緒なんだよ」


この世の中は腐っていると聖也は思う、ただ種族が違うだけなのにみんなからバカにされる。しかし中にはそんなのは関係ないという人がいた。ごくわずかだが確かに、それがネルである。


「そういうわけで、なんかもう慌ただしくてわけがわからないけど、これから友達としてよろしくねセイヤ!」


ネルは笑って手を前に出す。


「ああ、お断りする」

「「「えっ」」」

「・・・・」


今までネルが良いことを言い、握手をする雰囲気だったのに。それを一瞬で聖也は砕いた。見ていたシャーロットもサテラも声を出しエミリーは黙っていた。


「あれれ~?あたしいいこと言ったような気がするんだけど?」

「確かにお前はいいやつだな」

「だよね!だったら友達に・・・」

「それはヤダ」

「なんで!」

「そんなのお前といたらトラブルに巻き込まれるからだ」

「ひどい!まだ二回しか会っていない女の子に、トラブルメーカー扱い・・・・」

「だから今後お前と親しくするつもりはない」

「・・・・じゃあ諦めるよ」

「そうしてくれると助か・・」

「普通に友達になるのは」

「なに?」

「今後は私の方から勝手によっていくからセイヤは無視してるだけでいいよ」

「ちょっと待て、俺はお前と親しくするつもりはないと」

「だから私で勝手にやるからセイヤは関係ないよ」

「大ありだ!」


聖也の周りにまた新しい人ができた。一人だった悲しかったひねくれた聖也の心は、徐々にだが少しあったかくなっていった。



アルミド帝国地下


「殺す、殺す」


そんな物騒なことをぶつぶつと言いながら歩いている一人の男がいた。身長は二メートル以上はあり筋肉も膨れ上がってる。顔はローブで隠れていてわからないが、その男から発せられるオーラはこの世に住む人とは全く違うものだった。


「絶対にお前を殺すぞ、黒鉄聖也!」


そう言って手に持っていた聖也の写真を粉々に引きちぎり、炎の魔法で塵にした。

アルミド帝国の地下で今、黒鉄聖也の首を切り落とす鎌は着々と磨かれていくのだった。





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