異世界への扉
初投稿です、よろしくお願いします
「優勝は、チーム城谷!」
かつて、ジャパンスイーツコンテスト、東京で開催されたスイーツの日本選手権で最年少優勝した兄妹がいた。多数の観客にかこまれ、スポットライトを浴びていた、物怖じせず堂々としていた。
焼き菓子とチョコレートの天才、金髪で長身の兄、[城谷悠生]18歳
生菓子の天才、真っ白くてふわふわした髪で幼げに体つきの妹[城谷真白]11歳
五年前にパティシエだった両親が事故でスイーツを作れない体になって以来、家族で始めた大切な店を兄妹二人だけできりもりしていた。流れる川のごとく成長する二人は、いつしか神童と呼ばれていた。順風満帆にみれた二人だが、両親が待つ大阪に、帰る途中、飛行機が突然、機体のバランスを崩しはじめた。
「きゃあ!怖いお兄ちゃん」
「安心しろ、お兄ちゃんがついてる」
俺は、怖がる真白をなだめるかのように声をかけていた。確実におかしい、機体は、斜め45度ぐらいに傾きながら急に右旋回を始めていた。俺たちの他にも機内にはたくさんの人がいて、皆とても怯えた様子だった。
「緊急事態発生!緊急事態発生!お客様は、シートベルトを強く締め、頭を下げて、酸素マスクを着けてください」
緊急の放送と同時に酸素マスクが落ちてきた。どんなに真白を守りたくても、俺はどうすることもできない。
言われた通りに酸素マスクを着けて、真白の手を握って、どうか真白だけども無事に家に、帰らせてくださいとかみに願い続けた、すると目の前が
明るく光ってなにもみれなくなった。