表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スキル販売店にようこそ  作者: iz@9
2/3

リリカ編 その1

「いらっしゃいませ、本日は何用でございますか?」


店の入り口の前に立って中の様子を伺ってると自分より少し年上の少年が声をかけてきたのである。



緊張のあまり、上手く声が出せない。

それでも、私は


「・・・・・・・・私でも強くなれますか。」


沈黙の後、そう声を発したのである。


「ご相談ですね。それでは、個人情報にも影響が出るので奥の部屋にご案内しますので、そこでお話を聞きましょう。」


少年に導かれるまま、奥の個室へと向かっていく。


周りからの視線が気になるが、少年に必死になってついていく。



「こちらへおかけください。」


店の奥にこんなに綺麗な部屋があるなんて思えないほど私にとっては大きく感じたのである。


呆気にとられながらも椅子に着席する。


「飲み物は何になさいますか?オレンジやリンゴのジュースやミルクなど如何ですか?」



中を覗いていただけなのに飲み物をいただけるなんて。


普通、飲み物一杯いただくと10Eはとられるのに。

ビックリしながらも「オレンジのをお願いします。」と返事をすると

「かしこまりました」そう言うとすぐにコップに注ぎ込まれて持って来られたのであった。



「初めまして。このお店の店主を務めていますアランと申します。お名前を伺ってもよろしいですか。」


そう挨拶を丁寧にされた。自分のような子供に対してと思えないくらい丁寧に対応されているので緊張してしまっていた。


「あ、あの、、、リリカです。」


「リリカさん。それで、強くなりたいとのお話をいただきましたが、具体的にどうなりたいのか教えていただかないと何もお伝えすることができません。お伺いしてもよろしいですか?」


「リリカの家はお母さんしかいなくて、なかなかお金もなくて大変だから少しでも稼げるようになりたくて。・・・」


「リリカさんの年齢で稼ぐ方法はなかなか厳しいと思いますので、相応の実力が必要でしょう。内容に関しては誰にも言いませんので、ステータスを閲覧させていただいてよろしいですか?」



ステータスに関しては鑑定などのスキルを使えば本人の許可なく見ることも可能である。こんな私にも一人前として見てくださっている対応に安堵してしまう。


「ステータスオープン」


そう言うと、多くのステータスを表示されている板状の物が出現したのである。


「どうぞ見てください。」


そう言うと、店主のアランはまじまじと覗き込んでいた。



リリカ=ヴァニッシュ レベル1

性別 女性

年齢 10歳

種族 ドワーフ

職業 無職

スキルスロット8

スキル

諸刃の剣 ☆6 スロット3 レベル1

打たれ強さ☆5 スロット1 レベル1

強奪☆7スロット2レベル1




店主は少し悩み・・・


「このステータスは誰にも見せてないですか?誰が知ってますか?」


そう問いかける。


「知っているのはお母さんだけだよ。お母さんは内緒にしないとダメって教えてくれたから誰にも言ってないよ。」


そう返答すると少し間が空き


「このステータスを知っている輩がいるのであれば奴隷として売られる危険性が高いです。」


淡々と恐ろしいことを平気で言ってくるので少し逃げたくなる気がしてしまう。



「リリカさんスキルの説明を致します。諸刃の剣というスキルは、瀕死に近付くと自動的に発動される所謂オートタイプで、効果としては相手に与えるダメージを2、3、5倍と上昇し最大10倍までなるというものです。打たれ強さというスキルは受けるダメージを3分の2に減らす効果があり、このスキルもオートタイプです。強奪と言うのはその名の通り強奪するスキルです。相手に所有権が発生しているようなものに関して奪うことができるスキルです。技術など経験で取得するスキルもありますが、先天的・後天的に入手する中で☆6、7はかなり重宝する内容です。」


少し間を空けて。


「稼ぐ方法はいくらでもありますが、もう一度聴かせて下さい。本当に強くなり、命懸けで稼ぐ冒険職に就く希望があるんですか?」


今度は威圧する位力強く、こちらを見てくる。思わず顔を伏せてしまった。



冒険職は命との隣り合わせであり、危険が高いからこそ稼げるのである。


それは自覚している。でもそれ以外方法はないのかと思っていた。


でもこの人は言った。稼ぐ方法はいくらでもあると。


震える手を抑えながら俯いていた顔を上げ


「怖いです。お母さんと一緒に居られるような仕事をしたいです。でも、分からないんですこのスキルで稼ぐ方法なんて。」


大きい声で、今まで溜まって居たものを吐き出すように伝えてしまった。


こんなに叫んでいる自分にビックリした。


「それでは教えましょう。稼ぐ方法を。」


そう言いながらアラン店主は笑って居た。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ