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スキル販売店にようこそ  作者: iz@9
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スキルオークション

とあるお店の一室。


15歳も満たないであろう少年から一言声がかかる。


「さぁ、本日のオークション出品は2つ。依頼主より早急な売買を希望してます。そのため、本日限定の商品となってます。」


一室には只ならぬ緊張感がはしっていた。


予定されている商品の場合は、事前に提示されるのであるが、こういう緊急の開催の場合、掘り出し物を手に入れるチャンスなのだ。


それを知っているからこそ、商品名が出るまで息をするのすら躊躇われている。



「それでは今回の商品の1つ目を紹介させていただきます。☆8 スロット数2《バーサーカー》レベル1。レベルが低いと意識に影響が強く見られますが、レベルが上がれば意識がある中でも発動することができます。効果は一定期間ステータス3倍。期間終了後しばらく動けなくなるほどの疲労に襲われますが、ピンチの時に活躍できる、冒険職に相応しいスキルです。最低金額100万Eからスタートさせていただきます。」


110、120、130、150、200、250、255、400。


「他はもういないですか?それでは400万Eで落札とさせていただきます。」



落札したのは騎士の格好をしている大柄な体格の男性であった。


「やったぜ。」


普通であればもっと高値がつくかもしれないが、飛び入りの出品の為安く手に入れられたと大喜びをしていた。



一品目で☆8ということは二品目は更に凄いのではないかと期待される。

先ほどは冒険職優位であることもあるが一品目という事で、次に温存して様子を見ていた商売人もいるんだろう。



「それでは、本日の2つ目の商品を紹介させていただきます。☆7スロット数1《透視》レベル5。レベルが上がれば上がるほど厚く、遠くても様子を把握することができます。このスキルは自衛するにも適しています。500万Eからスタートします。」


500、600、650、700、800、850、900、950、975、1000、1111。


「それでは1111E万で落札です。」


学者のようなローブを着ているおじさんが獲得したのである。


「これで、念願が叶うわい。」


不敵な笑みを浮かべていたのである。



=====================

この国で1万Eという価値は1ヶ月1人の男性が生活するのに必要とされている。


冒険職とかで稼ぐとき「お前は1万稼げるようであれば一人前と認めよう。」そういう言葉があるくらいである。



そんな中でも、これほどの金額を出せるのもその人の地位が影響あると言える。


本来、スキルと言うのは、天賦の才能という部分と努力の結晶である。


努力と言うのは職業的に身につくものとかであり、経験値により入手可能と言うことである。


例えるのであれば、騎士として剣の修行をしていると剣術レベル1を入手することができるみたいに。



天賦の才能に関しては、生れながら持っているスキルである。



レアリティは☆で示しているが、1-3はノーマル《N》、4-5がレア《R》、6-7がスーパーレア《SR》、8-9がスペシャルスーパーレア《SSR》、10がゴッドレア《GR》とされている。


また、スロット数に関しては平均10個ほどあり、スキルに応じて占有しないといけない範囲というのがある。


スロット数を超えてしまう場合には入れ替えが困難な場合、1日経過すると消滅してしまう事が普通であった。


このスキル販売店に関しては、店主のスキルであるカード化や譲渡のスキルによって、保存する事ができ、またレアなスキルを販売する事が可能となっている。



スキルを使用するのであれば、高いレアリティを保存しとくとお得にはなるのだが、使わなければ転売し、他のスキルを入手した方が得になるため、このお店は重宝されている。




====================

この商売を始めた時には、国として多くの不平などの話もあったが、多くの人のニーズもあり、次第に認められていったのである。



レアなスキルを手にし、多くの貴族が成り上がろうと揉めてしまうため、高いレアリティのに関しては、オークションと言うプライドをかけて行う場を提供している。



「お金を確認いたしました。これより貴方様にスキルを譲渡いたします。」


すると光り輝きカードが消失してしまう。



「ステータスを確認してください。」


すると男のステータスにバーサーカーの文字が確かに提示されていたのであった。



=====================



透視のスキルも譲渡されるとそこに金色の髪をして肩までの長さの女性が出てきた。


「お嬢様、600E予定でしたが1511万Eで売却できました。こちらとしては2割という契約でしたので端数をサービスとしまして302万Eとします。よろしいですね。」

そう尋ねると


「結構です。急ぎの収入が必要でしたので助かりました。これで借金を返済出来るので助かります。」


金髪のお嬢様は笑顔で1209万Eを受け取ったのであった。



「もし、また売ることがあれば、よろしくお願いします。」

そうお辞儀し、本日の営業は終了となった。


これで、また1つ目標に近付いたのであった。






評価いただければやる気になります。よろしくお願い致します。

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