第48話 キモい羊羹
49話に新ヒロイン登場予定。ヒロインの性別は不明。
50話のヒロインの挿絵は今世紀最強の出来、あと1年は描けないと思います。
それと、挿絵用のイラストを募集してます。
そこのルーズリーフに書き殴り、スマホで写真撮って、Twitter(@kuroki_4rou)の私にDMするだけ。あぁなんてイージィーなのでしょう。最高にクールですねぇ。
PCならペイントにマウスで十分です。
旅に出てから4ヶ月が経過した。現在俺たち4人は赤茶色の岩肌が目立つ、荒野地帯を歩いている。砂漠というわけではないので熱くはない。王国領土内は日本と違って四季ほとんど無く、気候のよい土地となっている。
「バーガー様、アレなんでしょうか?」
「あれって、んーなんだろうな」
俺が右を見ると、40mくらいの巨大な岩が幾つも点在している中に、一つだけ毛色が違うものが混じっている。大きさは同じくらいだが······マジで何だあれ?
「透明感のある薄紫色の羊羹みたいだな」
「羊羹? なんですかそれは?」
「いや、なんでもない。それにしてもなんかアレ気味悪いな」
俺は前を歩くエリノアとジゼルに声をかける。この世界のことを俺とアイナよりよく知っている彼女らに聞けばアレが何かわかるはずだ。
「マジで見たことねぇ、ちょっと寄ってこうぜ」
「好奇心旺盛にゃのはいい事だけどにゃジゼル。時に好奇心は猫を殺すよ。寄り道にゃんかしている場合でもにゃいし、それもあんにゃわけのわかんにゃい気持ち悪いもんに割いてる時間はにゃいよ」
エリノアもジゼルもわからないか······。気になるなぁ、魔物か? でもあんな巨大な魔物なんてルフレオ図鑑にも載ってないぞ。
「ひぃっ! バーガー様、アレ動いてませんか?」
「え、アレが動くわけ······いや動いてるな」
「気持ち悪いにゃ!」
「なんだかヤベー、隠れようぜー」
俺たちは岩の影から羊羹を観察する。逆Uの字型のアレはてっぺんを左右に揺らしている。見た感じ柔らかそうだな。ここからの距離はざっと400mほど、羊羹の大きさは40mていどか。
「生き物ですかね?」
「まさかぁ、陽炎だろ」
「それは無い、だったら他の岩も揺れているはず、アレだけが動いている」
「ジゼルはなんで急に冷静になるんだよ」
「はぁ、キモいにゃあ、キモすぎるにゃ。とにかく早くはにゃれるに越した事はにゃいよ」
「そうだよな。なんかヤバそうだし、ルート外だしな、このまま通り過ぎよう」
4人が気を取り直して北を目指そうとする、その時。
「たすけてなのー! いやなのー!」
中性的な声がここまで聞こえてくる。声のする方向は羊羹からだ。
「バーガー様、いま悲鳴が······」
「か、風の音じゃないかな?」
「それも無い、今のは人間が助けを求める時に発する言葉に酷似しすぎている」
「······ミーの耳にも人の声に聞こえたにゃ」
「はぁ、じゃあ行くかぁ」
そう簡単には行かせてくれないか、俺たち4人はオバケ羊羹に向かって走り出した。




