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オパールの杯に乾杯を  作者: 一矢
五章 果たす者
185/185

あとがき+α

※作者の人となりが見えるのがお嫌いな方はお読みになりませんように

















 ここまでお読み頂き誠にありがとうございます。

 ようやくこれで完結! と思いましたが、先日ふと見返していたらもう一話だけ、書き忘れている閑話が存在しているのを発見しまして。少なくてももう一回、話が追加される予定です。

 が、それいつなの? という事にもなりますし、一旦ここでご挨拶とさせて頂きました。多分、その話を書いてから完結としてチェックを入れる事になるかと。

 大体の事は以前の活動報告に書いてしまいましたが、まさか本当にこうした形でのリメイクをする日が来るとは思っておらず、無事完結できて一安心しております。自分の筆の遅さじゃ何年もかかるのは明白でしたしね。

 ひとえに言っても皆様の応援のお陰です。


 しかしこうも長い期間ともなると、自分の記憶も不確かになるもので、あの話題は書いたかな? と思う事も多々あったものです。なんなら完全に書き忘れてて修正したりもしました。

 この「オパールの杯に乾杯を」の元々の話を知っている人であれば、既知の情報と言えども、違和感を感じられた方もいた事でしょう。この男がやらかしました。ごめんなさい。

 またこれらとは別に、非常に表記ゆれも酷かった事と思います。なんなら、この表現変えたい、とかここ漢字じゃないほうがいい、で悔やむ事も少なくありませんでした。そしてゆれだす表記。自分自身でも相当酷かったと思います。

 そんな文章でも我慢してついて来て下さった方々には本当に頭が上がりません。


 さて、ご挨拶もそこそこに。

 何故このあとがきをわざわざこちらで書いているのか。

 それは少しだけ「オパールの杯に乾杯を」のお話そのものに触れるからです。

 書き始めた当初はこの五章までは確定として書くつもりでした。その上でもう一つ、『六章 託す者』を考えていたんです。

 勿論、五章が終わったタイミングでの自分の環境、そもそもやる気の有無、といったところから、できたらいいな。で考えておりました。

 こうして書いているのでないわけですが。


 六章では全ての大元、慈しむ魔王クラウン・フェンリアランの物語を予定しておりました。

 時代は水の都市と剣の国の大規模な戦争後。戦争当時において、クラウンは戦火に巻き込まれた一人の少年でした。

 作中でも出ましたが、彼らのような種族は強大な力を持っていましたが、それ故に表舞台で振るうような真似を多数の種族全体で禁じてます。なんらかの働きを見せるにしても、水の都市のような大国などの裏方としてのみ。と、その存在を隠し続けてきました。

 もはや呪いのようなその誓いは、ただの民草として生きるクラウンの両親とて同じで、彼を生かす為に、力を使わず囮となって命を落としています。


 して、六章の冒頭としてはクラウンが逃げ延びた先、辺境の町にて、成人した彼が農商国家の建国を宣言するところから始まります。

 過去の経験から、力を禁ずる教えに疑問を抱き、しかし無暗に使うべきではない事も理解して育ってきたクラウン。そんな彼が進んだのは、誰かを助ける為、より良い未来の為ならば、という判断の元で力を使う。そして自分自身の存在を隠す事はなく、むしろ矢面に立つ覚悟として、自らを王として建国に至ったわけです。

 もっとも、この建国自体はグレーどころかブラックでして。戦後の処理の中で、明確に一国の領土と定められていないものの、剣の国と対峙した非征服派閥の国の援助を受ける(近隣は水と火)町という扱いでした。まあ、クラウンのところは被害ではなく、疎開などの受け入れで人口が急増してしまって、という理由でしたが。

 各国が多忙だった為に、裏でゆくゆくはどこの国の領土、という話こそあれど、宙ぶらりんになっていた土地は多かったのです。そもそも火の国もできたばかりでしたし。

 そういった背景だった為に、水と火も力で弾圧し辛く、当初はかなり難色を示したり釘を刺したり。しかしクラウンが『人々が幸せに暮らせる事』を目指し、ライフラインの整備や食料生産に力を入れ、徐々に周囲への輸出も増やしていく姿勢に、国外での支持する声が高まっていくのでした。


 しかし彼が登場した事で、その種族の存在は明るみになり、そして慈しむ魔王クレインの暴走の悲劇が負の連鎖をしていくわけです。結構な戦犯である。

 この辺りのひとりよがりなところや、そもそもの建国という思い切りはクレインとも似通っていて、これもまた本質的に同じとも言えるわけでして。本当にクラウンはクレインを非難なんてできない。なんならクレインは微妙な匙加減でそれなりに良い方向に進めているのがなんとも。一国だけとんでもない事をしましたが。


 死の島について

 六章の時点ですら伝承さえ擦れている存在。

 神話のような時代からのもので、世界に滞留する魔力が濃すぎた為、この島に集約する形で均衡を保つ、というものです。

 実はその時、島の間近で封じる作業を行ったのが、クラウン達のような種族でした。その為にあの島で活動できたわけです。


 となると島に住んでいたクレアは? というと、彼女達の一族はクラウンの眷属であったわけですが、厳密に儀式的なものを行ったのはクレアただ一人。それも、クラウンがまだ戦火から生き延びて間もない頃に、傷ついたクレアと出会い、彼女を生かすために自らの血を分け与え、眷属とする事で命を長らえさせた、という経緯がありました。これによりクレアは、あの島に渦巻く魔力に耐えられる力を得ていたのです。

 なお、これはクレインのような種族達に伝わる秘術に近く、相手の魂をも縛るという事で、六章の時代ではクレイン一人しか行使した者はいないほどでした。

 その後、二人が主導となって彼女の同族を集めて庇護し、彼女達もクレインにつき従います。もっともクレイン暴走時に止めようとして、大半が命を落としますし、その後の死の島への移住で、クレア以外の仲間も島の魔力にあてられて全員命を落とす事となってしまいましたが。


 六章は急転直下以降ずっと鬱展開。改めて書き出してみても、下手に始めなくてよかったなって。

 そんな幻となった六章とご挨拶のお話でした。

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