プロローグ
学生の時にほんの少し書いてたものをおろしてきました!
文章力のなさは了承ください...。
あと行き当たりばったりで書いているのでガバガバかも知れません...
又、初投稿なので至らないことも多いと思いますが見ていただけると嬉しいです。
指摘等も募集してるのでお願いします。
高校入試およそ1日前
俺は、私立、都立の推薦受験に落ち私立の併願受験一般受験にも落ち
残すは最後の都立の一般入試だけとなっていた。
もちろんすべてちゃんと勉強をして挑んだ。
しかし、それでも俺の実力ではそれらの高校には入れなかった。
俺の住む東京都の中では上位の高校に....だが。
これではもう都立にも受かる訳が無いと、多くの人は思うだろうが
俺、藤林俊はそうは思っていなかった
自分はそこまで頭が悪いとは思っていなく絶対受かれる、受からないわけがないと思っていたが、それでも確実にしていくために入試前日の日に、猛勉強していた―――
入試当日
暗闇の世界から不意に音が聞こえる。
その音がなっている物の音を止めて、その音が鳴っていた物を見てみる
その物は午前6:00を指していた
「もうこんな時間かぁ」
そう呟くと俺は眠たい表情で洗面所へ行った。
歯ブラシ、洗顔等を終えて、時計を確認する。
時計は6:10を指していた
集合は8:30。家から約25分で試験会場に着くから8:00に家を出る。
そうすると今からご飯を食べて約15分、
それから約1時間30分勉強して家を出るそういう予定だ
勉強しながら時計を見るともう7:50を指していた
俺はすぐに支度をして、
「よし!昨日ちゃんと勉強したし!今日は絶対に受かってやるぜ!」
心でそう呟き、試験会場を目指して家を出た
試験会場に着くと俺はスイッチを切り替えた
どんなに自信があってもここに受からなかったらどこの高校にも行けないからだ
気合をいれ、俺は教室へ向かった
俺の入った教室には俺の行っているの中学校の生徒が3人いた
だが、中には仲の良い奴もいたが俺は集中しなければ、と話しかけはしなかった
俺は自分の席を探して、見つけるとそこに座った
持参してきた教材を利用して勉強しながらテストを待った
およそ15分間勉強すると自由時間終了のチャイムが鳴った
「ついに始まった」そう思うと志望校を紙に書き、始まりの合図を待った。
沈黙の中何分か待っているとチャイムが鳴り、担当教員の「始めてください」という声を合図にテストを受けた。
1時間目は英語、2時間目は国語、3時間目は数学‥‥‥と、順調にテストは進んでいったーーー。
無事、テストは終わった。空欄はほとんど埋めたしちゃんと出来たと思う。
自信で溢れながら高揚した気分で俺は家に帰った
家に帰って、誰もいない空間に向かって思いっきり俺は「ただいまー」と叫んだ
もちろん返事は返ってこない
分かってはいるものの、少し寂しい。
俺の両親は仕事の関係上で俺が小学1年生になった時からほとんど海外にいる
提出用の紙を出すときにだけ帰ってきたがそれ以外の時はほとんど帰ってこない
その両親は高校に行けばどこでもいい、と言っていた
だから俺も自由に行きたい高校を決めて金を出してもらっていた
まぁ親としての任務をちゃんと果たしている、と俺は思っているのでので何も言うことはない
その後俺は部屋に行き、荷物を置いてベットに寝転がった
疲れていたのかすぐに眠ってしまった
朝になるといつも通り6:00にセットされている目覚ましの音で俺は起きた
今日の目覚めはいつも通りで全く同じ夢を見ていた
およそ9年前からずっと同じ夢を……
そんなことは気にせず、俺は出かける支度を始めた
今日は昨日の入試のテストの発表日
受けた会場で希望の学校で張り出されている
それを見に行くので受かっていると分かっていても朝から興奮が止められなかった
張り出されるのが8:00ちょうど、会場までが約30分
今が7:15なのでもうそろそろ出てもいい頃だ、そう思って俺は会場に向かった
会場には7:50に着いた
ゆっくりと歩いてきたつもりだったがそれでもまだ早かった
張り出されるのが待ち遠しく、どんな人がいるのか周りを見渡していると1人の女の子に目を惹かれた
その女の子は見た目が綺麗で、おっとりとした雰囲気の美少女だった
これからあの女の子と一緒の学校に行けるなんて…
じっ、と見とれていると、周りの人の歓喜の声で現実に戻された。いつの間にか受験番号が張り出されていたようだ。俺の受験番号は221番
200を見つけ、その場所から数えていく
200,201,202,204,205,206,207,208,209,210…
1段下か…そう考えて、下の段を見た
211,212,213,215,216,217,
218…
219…
220…
222,223
「……ぇ!?」あまりの驚きに声が出なかった
間違いかと思い、何度も見る……が、何度見ても同じだった
…いったい何分たっただろう、俺の周りには俺と同じように落ちてしまった人達、喜びで友達といつまでも話している奴らしかいないだろう
下を向いて落ち込んでいた俺に不意に声がかけられた
「すみません。落ち込んでしまっているところ。
実は私も落ちてしまったんですが、ここで諦める必要はありませんよ。」
女の人の声だ…多分人違いだと思い俺はその女性を見る
目の前に映されたその女性はさっき俺が見とれていた美少女だった
「人違いじゃないですか?」
「いいえ、あなたにいったんですよ」
彼女は笑いながら即答した。
今の状況をあまり飲み込めていないままふと、思い出す
確かにこの女の子は言った
「諦める必要はありませんよ」、と。
彼女は確かに言った。落ちたからって諦める必要はない、と
「それってどういう.....」
女の子は続けていった
「実は全ての試験を受けて落されてしまった生徒だけが入ることの出来る高校があるの。あなた、私と同じで全部落ちちゃったみたいだしね」
どうやら彼女も全て落ちてしまっているみたいだ
戸惑いながら「よく分かったな...。それで、本当にそんな所あるのか」続けて半信半疑ながらも思わず聞いてしまった
「ええ、あるわ。
えっと...そういえばあなた、なんて名前なの?私は片桐深雨よ。よろしく」
さっき受けた印象とは違う彼女は初対面にも関わらずまるで前から友達だったかのように話してくる
少し戸惑いながらも「藤林俊だ。え、っとよろしく。」と、少し照れながら答えた
「ええ、よろしく、俊。
立ち話するのも疲れるし近くの喫茶店に寄りましょ。俊、時間は空いてる?」彼女は何事もないようにそう呼んできた
少し焦りながら、それでも何とか返事を返した。
「それじゃ行きましょ」
彼女は少し微笑んでから喫茶店へと歩いて行った
黙って片桐に後ろから付いていく
黙っているのも居心地が悪かったので、「俺はなんて呼べばいい??」と、聞いたが
「普通にみうでいいわよ」と返されるだけだった。
「それはちょっと…」と、嫌ではないが恥ずかしかったので「片桐でもいいか?」と、尋ねた。
「別にいいけど、なんでみうじゃだめなの?」と聞かれたが、恥ずかしくて、などというのも恥ずかしかったのでだんまりのまま片桐に着いていった。
気がつくと俺と片桐は横に並んで歩いていた。
喫茶店に着くとそこは家からだいたい徒歩10分で着く、よく行く喫茶店だった
片桐は店員に「2人よ」と、それだけ伝えて誘導されるのを待った
2人用の座席へ導かれ座り、片桐の話を待った
「じゃあさっき言った話の続きを話すわよ」片桐はそう言って話し始めた――
「さっきの言ったように少し遠いけれど全ての試験を受験して
全ての試験に落とされてしまった生徒にだけ行ける学校があるのよ。
念のためもう一度聞くけど俊はすべての試験を受験してるのよね??そして落とされたのよね??」きっぱりと言われた。
あんまりきっぱりと言われてしまうと少し気分が悪いがそれでも「そうだ。」と答えた
「そう、なら良かったわ。
実はその学校に入るには正確にはもっと原則あって、満15歳でないと駄目、外国の国籍を持っていたら駄目、各テストで意図的でないと思われる間違いが20個以上とかあるけど、それらは言わなくてもクリアできてるだろうから平気よね」
俺が黙って頷いたのを見ると彼女は続けた
「この学校は定員何人とか決まってないから絶対に入れるのよ。
そういえば今更だけど
親とかにも勝手に別の学校に変えたとか言っても平気??
この学校お金もすごいかかるのよ
入学費は1万円なんだけど教材1~3年分のまとめ買いで100万,1年で教室費が200万,実習費が1年で300万かかってその他もろもろ3年間全て合わせると約1700万かかるのよ
そのへんは平気??」そう心配そうにいってきた。
だが俺は即答した。
「うちは親が自分が行きたい高校があるならそこに行けっていってるし
そのためならいくらでも金はだすって。
両親二人共大手の企業で働いて貯金してるからそのへんは平気だ」と。
だが俺は少し気になった。全くこの高校のことは全く知らなかった。
行ける高校はないか、といろんな資料を使って調べたのに、だ
けれど片桐は、この学校の事を知っているどころかやけに詳しい。
「片桐は何でそんなにこの学校について知ってるんだ??
それになんで俺にここまで…」
少し迷ってから彼女は「この学校に母が働いていてね。
後者の質問はちょっと難しいけど俊には素質があると思ったからよ」と言った
「素質ってなんの素質だ??」俺は続けて訪ねる
「それは行けばわかるよ」と、にやけながら、片桐は言う
なんのことかは分からなかったが、それ以上は聞かなかった
片桐が行けばわかると言っているので行けばわかるのだろう
ただ行く日を待てばいいだけのことだ
そういえば重要なことを聞き忘れてしまっていた
「そういえば俺たちが行くその学校ってなんて名前でどこにあるんだ??」
「ああ、忘れてたわ その学校は法教学園って名前で
場所はまあ当日私が案内してあげるわ 口頭で言うのは教えづらいし
当日待ち合わせするためにもメアド交換しておきましょ??」
俺は「そうだな」と言って携帯を取り出し赤外線でメールアドレスを交換した
この時俺は生まれて初めての母親以外の女性とのメールアドレスを手に入れた
高揚していると唐突に「じゃあ話はこのへんにして帰りますか」
と言って帰る支度を始めたので俺も片桐に続いて帰る支度をした
喫茶店から出ると片桐の家は俺の家と逆方向だったので、
片桐は「私、家反対だから、ここでわかれましょ」「じゃあね」と微笑みながら片桐は手を振ってから、俺に背を向けた。
俺は別れを惜しみながらも考えた。
本来なら俺は今日試験に落ちて沈んだ気分のまま家に帰る、
そう過ごすはずだった
そんな俺を片桐は逆に晴れた気分にしてくれた
片桐は自覚がなかったかもしれないが、救ってくれたことに変わりはなかった
俺は一言「ありがとう」と、俺に背を向けて歩いている片桐に向かって小さく呟いて伝えた
家に帰ってからすぐに携帯で両親に、
「行く高校を希望してた高校と変わって法教学園っていうところに決めた
3年間全部のお金が1700万くらいかかるらしいから送ってくれ」と、送った
かなり重めの内容なのに母、父の順に全く同じ内容で「了解でーす」とメールが返ってきて、親の凄さを改めて知った気がする。。
そのメールを読み終えると同時に片桐からメールが来た
「早速メール送ってみました。」
メールが来て微笑みながら返信を送った。
その後何件かやり取りをして俺は眠った。
それからおよそ1ヶ月の間勉強する必要がなくなったので片桐と遊んだりメールしたりしていたらあっという間に過ぎた。
法教学園の入学式の日になり、前から言われていた私服で7:30頃に喫茶店前という約束を守るため、少し早めに起きた。
余裕ぶっこいてお風呂に入ったりゆっくりご飯食べていたら25分になっていた。
走れば5分前で付くだろう、急いで待ち合わせ場所に行った。
汗ダクダクになりながら30分に喫茶店前につくとそこにはもう片桐はいた。お風呂入った意味が全くなかった。
「ギリギリセーフね。過ぎたら先に行ってるところだったわ。」
「ごめん。5分前につくつもりではいたんだ。」
あ、あぶねぇ...学校の場所わからないのに...
「それじゃいこっか」
片桐が笑いながら言い、学校へと向かった。
そして、考えていた。片桐にあうまでは学校でも俺はあまり友達がいなくだいたい1人でいたが、この1ヶ月間では休み時間ごとに片桐とメールをして、いつもよりも楽しい学校だった。
(周りから見たらあまり変わってないだろうが)
家でも無駄に広いリビングに1人で勉強や、ゲーム、パソコンをするだけの生活が、家に片桐を呼んで一緒にいろんなことをして遊んだ。
片桐の学校でも法教高校に行く人がいないらしく、一緒に行ける友達がいて嬉しいとも言っていた。俺はそれが嬉しかった。
楽しい人生にしてくれた片桐に心の中で「ありがとう」と伝えてから、
片桐の方を見ると、片桐がこっちを向いていた。
「何でそんなににやけながら私の方見てるの?私で変なことでも考えてるの?」
「そんな訳ないだろ!片桐と一緒に行く学園が楽しみでね。」
本当のことを言うのは恥ずかしかったし、変な誤解を受けるのも嫌だったのでそう答えた。
しばらくすると片桐は急に止まった
「ここにはいって」
そこはどう見ても普通の廃ビルだった
待ち合わせが本当はセーフじゃなくて怒ってこんなビルに入れと?
流石にそれはないだろうと思ってもう一度考える。
片桐なりのボケなのかと考えてみた
「ここがその法教学園っていうところなのか??」
「そうだけど違うわよ」
と、片桐は表情を変えずに真面目に答えた
余計に訳がわからないままその廃ビルに入っていく片桐についていった
ビルの4階まで登ったところで片桐は1つの部屋の中に入った。
恐る恐る俺もついて行って部屋入ってみるとその部屋には1人の女性がいた
俺たちが部屋のドアを閉めると女の人が話し始めた。
「あなたたちは法教学園に入学する片桐さんと藤林くんね?」
頷くと彼女は続けた。
「このドアの中に入ったら学園よ。」
それだけ言って女の人は先にドアの中に入っていった。
何かが、おかしい。
廃ビルの中に学園があるのか。それにドアの横に窓がついていて普通に景色が見える。
なにか騙されているよかもしれない。
そう思っている時には片桐はもうドアに入るところだった
「片桐危ない!!」
叫んで片桐の腕を掴んだ…が、もう片桐は全身ドアの中に入っていた
もうだめだ…そう思って目をつぶった。
....が、俺たちは落ちなかった
「あれ?」
驚きながら足元を見てみるとそこは何もない空間ではなく、コンクリートだった
戸惑いながらも、周りを見るとそこはさっきまで見ていた景色とは全く違う景色を映していた
そんな唖然とした俺の表情を見て片桐は笑った
「俊には言ってなかったけどさすがにもう言ったほうがいいわよね。
実はこれから私たちが行く法教学園は魔法を教わるための学校なのよ」
「え?」
ちゃんと聞き取れなかった、…と思う
「だから、私たちがこれから行く学校は魔法学校なの」
状況を整理できずにいる中、片桐は笑いながらそう言った―――
更新ペースは取り敢えず5~10日の間で考えていますが、見て頂けたり、感想(善し悪し問わず)頂けるようなら少し上げたいと考えています。