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朝の登校

食べ終わるとピンポーンとなった。夜真は自分の部屋の窓からみえるこちらを見た短髪の少年と少し苦笑いをした髪を綺麗にストレートにしている少女を窓を開けて微笑んだ。


「あー、なっちゃんとはーちゃんだ〜。はーい!今用意するから待っててね〜。」

「またか。早く用意しろと毎日毎日言っているというのにな〜。吸血鬼!お前がいながら…。」

「トマトに言えよ、文句。」

「生意気な、吸血鬼のくせに!俺は、春風 夏木だと何回いえばいいんだ!」


その言葉を叫び、怒っている夏木にシロは毎回のごとく面倒くさく感じ、プイと自分のカバンを取りにいく。その行動にまた苛立ちを悪化させていく。これから分かる通り、シロも学校へと通っている。なぜなら、夜真の両親がシロなら勉強が出来そうだし、通っていた方がいいから。また、夜真ができない数学を教えてあげれる様にと許可したからである。夜真の両親は夜真と同じく、少し変わった、よく言えば心の広い方なのである。


「まーまー、兄ちゃん落ち着いて。おはよう、やーちゃん!早く用意しないと遅刻しちゃうよ〜!」

「うん、わかった〜!」


そういって、夜真も窓から離れて、制服に着替えたり、用意をし始める。窓は誰も映らなくなったため、2人は玄関とドアへと視線を移した。


「葉月、お前はどうしてそんなに冷静で入れるんだ?」

「逆に、兄ちゃんは、朝からどうしてそんなに元気なの?」

「「謎だ。」」


と、さすが双子という感じでかぶって言ったあと、また静かな空気になる。しかし、静かなわけではなく、ドタドタと忙しくしているのがわかる音が聞こえてきていた。それにまた、冷静になっていたはずの夏木はイライラとし始め、葉月は苦笑いをしながらドアを見つめたままだった。


ガチャ!っと、ドアの開く音とともにしっかり学生姿になった2人がやっと出てきた。


「お待たせ〜!」

「遅い!いつもいつも…!」

「早く行くぞ。」

「ははは〜、そうだね。シロ君。」

「元生け贄、最近、また鉄分が減っている。お菓子の食べ過ぎた。しっかり、晩御飯を食べろ。」

「ばれた?さすがシロ君。…頑張る様に努力するよ、あはは〜。」


前は夜真と夏木、後ろにシロと葉月が並んで話しながら学校へと歩いていく。シロと夏木が並んだらきっと誰かのせいで近所迷惑へとなりかねないからだ。

少し遅めの登校をして遅刻はしないが夏木には遅い登校を今日もする。

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