表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
婚約破棄の後は自由に生きます  作者: もも
婚約破棄編
6/67

カティアさんとワール王国の噂について話します

今日もギルドに来ました。

アイテム袋も手に入れたし張り切ってますよ私。


「あら、おはようアリエルさん、昨日は本当にごめんなさいね」


「いいですよ、もう終わったことですし」


「そういえば知ってる? 今ワール王国が酷い状況らしいわよ、なんでも王国の土地が全て死んだ土地になったとかで、大騒ぎ、向こうのギルドも大変だって報告が来たのよ」


「へー、何があったんですかね?」


ほんとは知ってるけどね、でもそれは全部ワール王国の王家の責任だし、何とかしてあげようにも、言ったところで精霊はまだ怒ってるから聞いてくれないだろうし、そもそも私、国外追放されてるから、関係ないもんね。


「あの国はもう終わりかもねぇ、何か行方不明の侯爵令嬢を探してるらしいけど、侯爵令嬢に何ができるんだか……本当に何を考えてるのかしらね」


「ふーん、その令嬢の名前とか聞いてるんですか?」


「そういえば、名前とかは聞いてないわね、まぁいいわ、別に私には関係ない事だし」


んー、多分それ私の事だよね? 今さら何の用だろ?

まぁ、もし来ても知らん顔するけどね、もう国には戻りたくないし、私は今この街の所属だから命令なんかされても無視出来るし。


「私にも関係ないですね、もうあの国とは関わりありませんし」


「そうね、アリエルさんはもう街の人間だし、何かあっても街とギルドが守ってくれるわ」


え? この街とギルドが守ってくれる? この街は仲間意識が高いんだな、ワール王国と比べると凄い良い街だねここは。


「それはありがたいです。あの国なら無理矢理連れてく位普通にやりそうですし」


「あはは、確かにね、今は切羽詰まってるみたいだし、余計にありえるわね」


だよねぇ、ほんとにあり得るのが怖いわ。

ただ本当に私にそんな事したら、精霊が怒って余計に国の状態が悪化するんだけどね。


「私も少し気を付けないといけませんね」


「そうね、気を付けてね、それで今日は依頼受ける?」


「いえ、今日はお休みすることにしたんですよ」


「たまにはいいと思うわ、最近頑張ってたしねぇ」


「そういえば、ベルさんとライラさんってどこ行ったんですか? お礼言おうと思ってるのですが」


「あの二人なら今は、貿易都市マーリスに行ってるわ、遠いし、しばらく帰って来ないわね」


そっかぁ残念…お礼言いたかったのになぁ。


「そうですか…残念です」


「そんなに落ち込まないで、あの二人ならその内ひょっこり帰ってくるわよ」


「そうですね、待つしかないですしね」


「それで、今日は何する予定なの?」


「今日は特に目的もなくのんびりする予定なんです」


「あはは、それはいいね」


「じゃあ私はそろそろ行きますね」


「ええ、気を付けてね」


私はギルドから出た。

そういえば、この街をちゃんと歩いたこと無かったね。

この大通りしか知らないし、探索するのもいいかも。

そう思って歩きだし、まずはあのお店が多そうな方に向かう。

ああ、賑やかだなー、露天もたくさんあるし、色々見てみよっと。

私は、屋台を見て回り、いか焼きと、綿あめを買って食べた。懐かしい味で美味しかった。

さて、次は農園区にでも行ってみよう。

そう考えて、歩き出そうとする。


……ん? あ! やっべー、ワール王国の兵士が居るんだけど!

とりあえず逃げろ! 私は走って逃げ出した。


……はぁはぁ、あー疲れた。

とりあえず家に逃げ込んだけど、もう今日は外出るのはやめた方がいいね。

よし、後はだらだらして過ごすか、ったく迷惑な奴等だ、探すならよそいけって感じだよ。

こうして、私の初めての休日は家でごろごろして終わった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ