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スキルを上げる能力なんて信用できません

 ふぅ、やっとミリィちゃんが離してくれた。

 いやいやするミリィちゃんめっちゃラブリーだったなぁ。


「あ…お前ら…さっきはよくもやりやがったな!」


「ん?」


 あぁ…こいつか、服がボロボロで顔の左側がめっちゃ腫れてるから誰だか分かんなかったわ。


「あら、また来たの? あれだけ痛い目を見たんだから、そろそろアリエルのストーカーを止めたらどう?」


「俺はストーカーじゃない! その子に話があったんだ!」


「私に? まぁ聞くだけ聞いてあげるよ、その代わりもうつけ回さないで」


「分かった、君は剣士だろう? 簡単に剣術が上手くなる方法があるんだ、知りたくないか?」


「へぇ、それは教えて欲しいね」


 なにそれ? そんな方法があるなら是非教えて欲しい。

 さっきは散々馬鹿にされたから強くなって見返してやりたいし。


「いいとも、俺を一晩喜ばせてくれ、そうすれば剣術が上手くなるんだ」


 はぁ? こいつマジかよ…周りの目見てみ? みんな冷たい目で見てるから。

 どうせ私とって言うか女と寝たいだけでしょ?

 その為にわざわざそんな下らない嘘考えるとか、とんだゲス野郎だなこの男。


「ふざけてんの? そんな嘘誰が信じると思う?」


「本当なんだ! 俺のスキルトレーナーの力があれば出来るんだ! だがその条件が俺を喜ばせるってものなんだよ!」


 なにこの男…必死すぎて怖いんだけど。


「なら…ほらあそこの大きい戦士の人に言ってくれば? 別に私じゃなくても喜ばせれば誰でもいいんでしょ?」


 ほら行けよ、そのおっさんと宿屋行ってホモってこいや!


「いや…そういう訳には…」


 この男めっちゃ汗かいてるし、分かってるよおっさんと一晩なんて過ごしたくないよね。

 私はお前と一晩なんて過ごしたくないけどね!


「あらどうしたの? 聞きづらいなら私が聞いてきてあげるわよ?」


 カリーナがさらに追い込む、もう崖っぷちだよねこれ以上下がれないとこまで来てるよね。


「そうじゃの、魔王である妾としては本当にそのような力があるのであれば、是非証明して貰いたいのじゃ」


「だから彼女で証明するって!」


「私は嫌、だからあの大きい戦士の人でいいじゃん」


「ふむ、ではミリア話してきて貰えるかの?」


「あ、はい」


 ミリアちゃんが走っておっさんの所に向かった。


「おい! 俺はこの子以外とは寝ないぞ!」


「いや、もうそういう訳にはいかん、本当に上がるなら魔王軍の強化に非常に有用じゃし、嘘ならお主を詐欺で捕まえなければならんのじゃ、余罪も含めての…」


 リップちゃんの目がギラっと光る。

 まるで獲物を狩る猛獣のようだ。


「おう、こいつと寝れば能力が上がるって本当か?」


「うむ、本人が言うには喜ばせればいいらしいのじゃ、お主には申し訳ないが、今晩試して貰ってもいいかの?」


「あぁ、どっちでも俺も楽しめるしな…かまわん」


「そ…それは良かったのじゃ、もし何もないようなら捕まえて衛兵につき出して、効果があるようなら軍に引き渡して欲しいのじゃ」


「分かった」


「おい! 離せ! やめろぉぉぉぉぉ!!」


 無情にも男は戦士に引き摺られていく…それはもう叫びながら。

 あの戦士、男色の方だったんだね…まぁ仕方ない、これがあの男の運命だったのだ。


「いい気味ね、アリエルに手を出そうとした時殺そうかと思ったけど思い止まって良かったわ、リップちゃんのお蔭で死ぬより悲惨な目にあうみたいだしね」


「そうだね、まぁあんな男なんてどうでもいいよ、それよりそろそろ学校見に行きたいなぁ」


「そうじゃの、ここの学校は世界一だと自信を持って言えるのじゃ、だから期待しておいて欲しいのじゃ」


 あー学校、懐かしいなぁ…。

 まぁあんな凄くなかったけどね。

 にしても、あの遠目からでもわかる城みたいな学校、周りに大きなクリスタルでも有るのか、まるでライトアップされてるみたいでめっちゃ綺麗だなぁ。


「学校ね…リップちゃん、アリエルに注意しておいた方がいいわ」


「ん? どうしてじゃ?」


「この大陸に来たときみたいにダサい服と髪の毛をボサボサにしてれば問題なかったのだけど、今のアリエルは服装も髪の毛も元に戻って可愛すぎるでしょ? だから男関係で問題を起こる可能性が高いわ」


「なるほど…確かにその可能性は高いかもしれんの、現にまだ来て1日なのにストーカーされたしの」


「そう、あの子はとにかく男運が悪いから、近づけさせないように私とリップちゃんでアリエルを囲んだ方がいいわ」


「わかった、カリーナの言う通りにしよう」


「カリーナ! リップちゃん! ミリアちゃんとミリィちゃんもお仕事終わりだから行きたいって言ってるから連れてっていい?」

 

「ええ、私はいいわよ」


「妾もよいぞ」


「よーし! じゃあしゅっぱーつ!」


 私は右手にミリアちゃん、左手にミリィちゃんと繋いで、両手に獣っ娘でうきうきしながら学園に向かって歩き出した。


「ミリアちゃんはあの学校出身なの?」


「ええそうですよ、私は近接戦闘の才能があったので特待生で入学出来たんです。」


「そうなんだぁ、私は才能はないみたいだけど努力で立派な魔法剣士になれるように頑張るよ! 」


「いや…アリエルさんは魔術の才能が凄いですしそっちだけを頑張った方がいいんじゃないですか?」


 うーん、そうなのかなぁ…でも魔法使いより魔法剣士の方がかっこいいし、剣をビュンビュン振ってみたいしなぁ。


「アリエルお姉ちゃん魔法上手なの?」


「うーん、どうかなぁ?」


「アリエルは世界最高レベルの魔法使いじゃよ」


「へー凄いなぁ! わたしも近接戦闘の才能しかなくて魔法はぜんぜん才能無いんだって。」


 その近接戦闘の才能が羨ましい。

 何で私は魔法特化なのか…。


「わぁー大きいねぇ!」


「この学校は世界最高の学校でありながら最高の研究機関でもあり、闇の女神の神殿でもあるのですよ」


「中にはカフェとかもあるし、そこまで堅苦しい所ではないから楽しめると思うのじゃ」


「もう我慢できない! 早く行こ!」


 私はぴょんぴょん跳ねて皆を急かす。


「アリエル、青と白のストライプが見えてるから止めなさい」


 私は速攻でスカートを抑えて周りを見た。


「良かったの、人が居なくて」


 リップちゃんがニヤニヤしながらそう言った。


「うん見られてたら恥ずか死ぬ所だったよ」


「ほら行くわよ」


 私達は門をくぐり学校の敷地に入った。

 ちなみに私はしばらくスカートを抑えながら歩いていた。


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