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婚約破棄の後は自由に生きます  作者: もも
婚約破棄編
11/67

アリエルのこれからの予定とこれまでの予想です

すみません、少し改変致しました



 ワール王国からの追っ手はもう終わりかな、これで後は王家が無くなり、国ではなく自由都市になるのを待つだけ、そうしたら止めてくれるように頼んで、元に戻して貰えばいい。

 国民には悪い事したなぁ、でも追放された私にはどうにも出来なかった。

 しかし、どういうわけか、あの人が動かなかった、あの人が動いていればここまでにはならなかったと断言できる。だってあの人は異常な程天才だ、精霊が妨害したとしても資源を再生するくらい出来そうなものだ。

 何を考えているのか分からない、やはりあの人は怖すぎる……しかし心配でもある、あの人は決して酷い人ではなかったから。


 ワール王国の上層部は私の追放が原因だと思っている筈、私を探している位だから間違いない、でも何故そう思ったか……まぁ私が追放された日と一致することに普通に気付いたという可能性もある。

 だけど違うだろう、気付くにしては早すぎる。

 あのバカ王子が気付くわけ無いし、国王は、国益にしか興味が無い人だから、私が追放されたことは知っていても、追放された日は知らなかった筈、第一王子は他国にいるから論外だ。


 私の予想だとカリーナだろう。

 彼女は異常な存在だった、まず魔法を使うのに精霊の力を使っていなかった。

 これはかなり驚いた、精霊の力を借りずに魔法を撃つことなんて、どんな生き物でも出来るわけ無い。

 私はこの時、彼女に恐怖を抱いた。


 さらに、男は彼女に逆らえないのを確認している。

 どんなに彼女を嫌っている男でも、彼女に声を掛けられると、逆らえないみたいだった。

 ちなみに第二王子は直ぐ落ちていた、カリーナは第二王子と、良く一緒に居た、しかも私が嫌がらせをしているという噂が出たのもこの頃で、流れから、いずれ婚約破棄されることに気付いた、いや正確には気付かされたのかもしれない。


 そして、あの異常な知識はヤバい、成績は常にトップ、それに画期的な農業方法を確立したらしい。他にも色々なものに手を出していて、全て結果を出したとか。だから私の追放が原因だと気付いても何も不思議はない。


 これらは、私がいずれ婚約破棄される事を予想し、カリーナを見たり、調べたりして、分かったことだから間違いない。

 やはり彼女はヤバすぎる、何を考えてるのか分からないが、少なくともワール王国を助ける気が無いのはよく解った。


 原因が私だと教えて、後は放置、彼女の知識と魔法があれば、ここまで酷くはならなかった。

 なのに2週間ほどで崩壊寸前になった。

 これはおかしい、何故国を助けようとしないのか、分からない、それが怖い、でもどうしてかわからないけど彼女は助かって欲しい……滅び責められるのは王家だけでいい。


 王家が消えて、土地が元に戻れば、やはりワール王国の王家が精霊を怒らせたって事になるんだから。



……………………………………………………………………………………………………


 カリーナ


 私はワール王国第二王子の婚約者カリーナ。突然ですが、私には前世の記憶があります。最初はこの知識を使って成り上がるなんて思っていましたが、私は、ある日運命の人を見つけました。私はこの人と一緒に居たい、ですがそれもままならない……なので私はこの人と一緒になるためにある計画を実行しました、そして、それはもう半分成功しました……。

……

……


 そろそろ私も国民登録を消してあの人の所に行こうかしら。

 計画は予想外の方向に転んだけれど大体はうまく行ったし、間もなくワール王国も終わるでしょうからね、まぁ精霊が怒り出すというイレギュラーも利用し、概ね上手くいったと思う。


 そもそも、私がこの計画をやろうと思った理由、それは全てアリエル様の為。あの方は本当に美しい、あの愛くるしい顔、桃色と変わった色の瞳、腰まである金髪は流れる絹糸のように神秘的だった。


 あら、話が逸れてしまったわ、それでまず私が思ったのは、第二王子との結婚なんて有り得ないということ、あんな役立たず、アリエル様に釣り合わない、それなのに婚約なんてこの国の罪に他ならない。だから誘惑の魔法を使い、婚約破棄をするように頼む、その段階で、周囲に露骨に嫌がらせの噂を流し、婚約破棄を匂わせた。

 アリエル様は勘が良いから気付いてくれる、それで国を出る準備をしてくれるだろう。


 そして、婚約破棄をさせた、この時予想外だったのが、追放後のアリエル様の行方が分からなくなってしまったことだ。

 イージス侯爵にアリエル様の行方を聞き、そんなの知らないと返ってきた時は、かなり焦ったし、侯爵を殺してやろうかと思った。

 さらにそこに精霊の怒りで土地が衰退するというイレギュラーが発生して焦った。

 だが私はこれを利用することにした、衰退がアリエル様が追放された日と一致することに気付いた私は、王と上層部にさりげなく喋り、アリエル様を探させる事にした。


 まぁこの時には動かせる兵がもうほぼ居なくて難航するかなと思っていたが、意外にもアリエル様はあっさり見つかった。

 自由都市アクエスに居ることを聞き、後は何も行動せず放置し、国が無くなる少し前に、国民登録を消し、残りの国民に金を持たせてから逃がしてアクエスに行くだけ。


 どうせこの国はどちらにしても、もうダメだったしょう。王族と貴族は役立たずの集まりで、早いか遅いかの違いなのですから……。




 さて、そろそろ行きましょうか……愛しのアリエル様のもとに。



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